大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ42)

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本音の話ページ42

横「ごめんな、いっつも急に来て」

「ううん、暑かったでしょ」

とりあえず家に上げると

氷の入ったコップに冷たい麦茶を注いで

自分の分と、裕兄の分と、隆平の分を並べる

隆平はとても気まずそうな顔

横「隆平くん、やっけ。キミもごめんな」

丸「いや、あの、こちらこそです」

「でもどうしたの？家まで来るなんて珍しい」

チラッと私を見て

カバンの中から小さな箱を取り出す

コトンと音を立てたそれは

「……なにこれ、リングケース？」

数年前に見た覚えがある

たしかこのケースはお姉ちゃんの部屋にもあった

横「やっぱりこれだけじゃピンと来うへんか」

「わからないでしょ」

中身が気になって
裕兄が開けるより先に開けた

「あれ？これ、もしかして」

裕兄の手を急いで確認するとついていたはずのものが無い

「裕兄、指輪は？お姉ちゃんとの」

横「ここにあるやんか」

裕兄が指さした先はリングケースに入ったふたつの指輪

羨ましくて当時ずっと見てたからすぐにわかる

お姉ちゃんが死んで指輪は火葬せずに持っておいた

そのひとつと

ついこの間まで裕兄がつけていたはずの

もうひとつ