大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ37)

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丸「Aの過去を聞いて、友達でいられるか正直めっちゃ不安やねん」

「そう…だよね、ごめんね」

訪れる静音が心をザワつかせて

隆平の言葉をずっと待ってて

言わなきゃ良かったって後悔して

泣いちゃダメだ

丸「そんな泣きそうな顔せんとって」

ソファから立ち上がって私に近付く隆平

丸「決めた、俺がAを変える。裕兄さんとのこと忘れさせて、俺との楽しい記憶ばかりにする！」

何を言ってるのかこの人は

顔を上げて隆平を見ると

いつもよりピカピカな笑顔を向けて立っている

丸「ようするに、Aは過去にとらわれてるってワケやろ？なら俺の手でその過去を葬る！」

「……葬る…？」

丸「このさい付き合っちゃったらええやん！こんな優良物件どこにもいないで～」

「隆平？…何言ってるの？」

楽しそうな隆平と

意味不明な私

「絶対苦労するよ」

丸「んー、かもしれへんけどガチガチに付き合わんでも。あ、せや、Aが楽になるまで付き合ってるフリすればええやんか！」

「……付き合ってるふり…」

丸「変な噂流してもーたし、あ、僕がやけど」

ずっと自分のことを俺って言ってるから
まさか誰か乗り移った？とか失礼なこと考えてしまったけど

いやちゃんと隆平だ