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ウソ ページ31
「ちょっとなんであんなこと言ったの」
丸「わからん…なんでやろ……つい…口走って……」
裕兄と距離をおいて
できるだけ小さい声で
隆平の肩を力いっぱいどつきながら
「どうするの、裕兄は素直だから信じるよ」
丸「何にも考えてへんかった、ごめん、どうしよ」
私よりも焦る隆平
じゃあなんでそんなこと言ったのよ
たぶんだけど今隆平の肩はボコボコ
この30秒でどついた回数はたぶん100回こえてる
「…裕兄、ごめんね、ちょっと隆平と話すことあるから帰るね」
横「あ、あぁ、わかった、連絡する」
周りの目がこっちに向いているのがわかる
たまたま近くを通った同級生の子が
私と隆平を見て口をパクパクさせている
『隆平……お前…円山さんと………はぁ…？』
丸「うわ、見られたらアカンやつに見られた」
隆平のせいなのに
隆平に引っ張られてる私
すべて隆平のウソのせいなのに
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作者名：温田 | 作成日時：2021年3月5日 21時
