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「ありがとう、ここまで送ってくれて」
横「ええよ。こんなんお易い御用やから」
当たりはすっかり暗くなっていて
たぶん隆平はもう先に帰っているだろう
裕兄を家に近付けるわけにはいかない
横「ん、あれ、Aの家電気ついとるよ」
ほら、すぐ気付く
「…電気消し忘れたかな」
横「消し忘れか。電気代タダやからって贅沢な孫」
「うるさ」
なんて笑って見せると裕兄も笑う
隆平とは違う優しい時間
2人とも優しい時間を持っているけど
全然違う優しい時間
横「…連絡、してもええ？」
「いいけど」
横「よかった。無視せんといてな」
「それは約束できないかも」
横「なんやそれ」
私の冗談もちゃんと理解してくれる
一緒にいる時間が長いと
あの日のように裕兄を求めたくなる
離れたくなくなる
良くない
「帰るね」
横「ごめんな、学校ある日に連れ回して」
「今更だよ」
車からおりてからドアを閉める前に
不意に振り返っては
「裕兄、私ね、昔もらったクラゲのぬいぐるみまだ大切に持ってるんだ」
それだけ言って
「おやすみなさい」
裕兄の返事が聞こえる前にバタンと扉をしめ
家へと走った
この複雑な感情
助けて
助けて隆平
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温田(プロフ) - まるこさん» ありがとうございます！できるだけ毎日更新を心がけております(；▽；)ロング小説になりそうな予感ですがよろしくお願いします…！ (2021年3月5日 7時) (
レス) id: 413ed48470 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - あぁ〜！ダメです！続きが気になってしまいます！笑 更新待ってます(^^) (2021年3月5日 0時) (レス) id: 882f735b0b (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - はい！ (2021年3月1日 7時) (レス) id: a74bdcb86f (このIDを非表示/違反報告)
温田(プロフ) - えむさん» ありがとうございます〜！( ；∀；)まだまだ終着点が見えませんが、ぜひお付き合い頂けると嬉しいです…！ (2021年3月1日 7時) (レス) id: 413ed48470 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - この話めちゃくちゃ好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2021年2月28日 22時) (レス) id: a74bdcb86f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温田 | 作成日時：2021年2月21日 22時
