橙あいす 4 ページ13
「スキは…好き、やろ」
もどかしそうに、親指にくっと力が入る。
「せやから、どんなん好きやって…
あーもうええわ！！ごめん忘れて！」
離れていきそうになった手をぱしんと掴む。
何よそれ。
章ちゃん。どういうつもりですのん。
「章ちゃんさぁ、それ何やの。
俺ずっとガマンしてたのに、なんで今そんなこと言うん？」
びくっと震える手の中の手。
ひとつ深呼吸してゆっくり振り返る。
目ぇ見開いて、その瞳は光を反射してキラキラしてて、吸い込まれそうになる。
そういうつもりでもええ、ってことよね？
ふっとその瞳が細められて、瞬間、俺の手は章ちゃんの頬に添えられていて、少し開いた口でその唇を迎えにいってた。
1度目は、重なるキス。
2度目は、そのクチビルを舐めて、吸って。
3度目に、開かれた隙間からどちらからともなく舌を絡めあう。
首を捻じって後ろ向いてたから、口くっつけたまんまで章ちゃんを離さないように肩をつかんで向かいあう。
2人して膝立ちのまま、ちゅっ、ちゅって音させてクチビルを吸いあった。
俺の手は章ちゃんの腰にぐるりと巻きついて、章ちゃんの手は俺の首に回されて隙間もないくらい、ぴったりくっついて。
ずっと、ずうっと、気が済むまで夢中でそうしてた。
「あかん……もう膝イタイ」
クチビル腫れるんちゃうかってくらいキスして、章ちゃんがギブアップして離れたときにはつうっと透明な糸で繋がってて。
ぱきん、て理性が壊れる音を頭の片隅で聞いた。
「ベッド行くで」
確認じゃない。
決定事項。
膝の下に手ぇ入れてお姫様抱っこしようとしたら「ちょ待って」て、こんなとこで止められたら何するかわからへんで。
「ちゃうちゃう。あの、必要なモンが、あるやろ？」
そう言うて、テーブルにあったコンビニの袋を手にして(ついでにテレビも消して)、寝室の扉開けた俺にそっと寄り添った。
「さっき、買うてん」
袖から指だけちらっと見せて、開いた袋の中にはちっさな箱と化粧水の瓶みたいな。
いややわ、この子ったらもう。
がばっと抱き上げて、そのまんまベッドにダイブした。
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丸ちゃんの全てが欲しい - 1984年9月11日生れて来てくれてありがとうお誕生日おめでとう (2016年9月12日 0時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 関ジャニそれぞれ個性があって好き(//∇//)ゞ (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 侯の顔ヒナの目すば亮の色気隆の声章ちゃんの可愛さ忠のあはあは笑いヘタレ好き (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - 萌奈実さん» ありがとうございます〜内容が内容だけに恥ずかしいですけど、本当に嬉しいです！！おかげさまで完結しました！また新しいの出たらよろしくお願いします<(_ _)> (2014年9月11日 1時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
萌奈実(プロフ) - このお話大好きです!!ホンマにヤスくんぽくてええなぁって思います。更新楽しみにしてます(*^^*) (2014年9月8日 13時) (レス) id: 19933af13f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蜂
| 作成日時：2014年7月22日 1時
