橙あいす 3 ページ12
ひとまず風呂を出て、ロンＴとジャージに着替える。
アソコがまだ若干窮屈ですけど。
タオルで髪をパシパシしながらリビングに戻ると、ソファで三つ折りみたくなって、膝にアゴ乗せてる章ちゃん。
ぴこぴこ動かしてる足の指先つまんで、黒人のおにーさんがクネクネしながら歌ってはる画面をガン見しとる。
目の前のローテーブルには口の開いたチューハイの缶とコンビニの袋。
そういえば何か買ってたっけ。
歯ブラシとか？言うてくれたらあったのになぁ。
「章ちゃん？」
タオルをたたむフリして、さりげなく前を隠してみる。
章ちゃんはびん！と背を伸ばして目をぱちくり見開いて俺の方を振り返った。
「まる……
あ、か、髪、ちゃんと乾かさなあかんで。オレやったるわ」
キョロキョロと視線合わさんように俺の横をすり抜けて、戻ってきたときにはドライヤーがその手に握られてた。
こっちこっちて手招きされて、すみっこにあぐらかいて座らされる。
背後に回った章ちゃんの手の中でガーガーとドライヤーががなって、吹き付けてくる熱風とさらさらと俺の髪をかき分ける章ちゃんの指に、なんや妙な緊張が高まってく。
ドライヤーの騒音の奥から聴こえてくるのは、クネクネのおにーさんの歌に替えまして、女性の声でしっとりしたナンバー。
あかんよ。そんなとこで雰囲気作ったら。
あかんねんて。
再びわいてくる妄想を振り払おうとうっかり頭を振ってもうて、「わっ」て声が後ろから聞こえた。
「あ、ゴメン。章ちゃん、もうええで。ありがとう」
「ん」
かちっとドライヤーのスイッチが切られ、章ちゃんの手が髪を整えるようにさらさらと頭を撫でていく。
その小さな手が、肩のとこで止まった。
「なあ、まる」
「…なに？」
親指が首筋をなぞるように上下する。
「あんな。
まるっていっつも『スキ』て言うてくれるやん。
……まるのスキって、なんなん？
スキって、どんな、スキ？」
ごくり、と喉がなった。
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丸ちゃんの全てが欲しい - 1984年9月11日生れて来てくれてありがとうお誕生日おめでとう (2016年9月12日 0時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 関ジャニそれぞれ個性があって好き(//∇//)ゞ (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 侯の顔ヒナの目すば亮の色気隆の声章ちゃんの可愛さ忠のあはあは笑いヘタレ好き (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - 萌奈実さん» ありがとうございます〜内容が内容だけに恥ずかしいですけど、本当に嬉しいです！！おかげさまで完結しました！また新しいの出たらよろしくお願いします<(_ _)> (2014年9月11日 1時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
萌奈実(プロフ) - このお話大好きです!!ホンマにヤスくんぽくてええなぁって思います。更新楽しみにしてます(*^^*) (2014年9月8日 13時) (レス) id: 19933af13f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蜂
| 作成日時：2014年7月22日 1時
