Topaz 34 ページ34
後部座席に亮さんが乗り込んで、エンジンをかける。
数分も行かないうちに、
「ちょお停めて」
「なんですか？」
ハザードを出して路肩に停まると、亮さんが前に移動してきた。
「ええよ、出して」
ニヤッと口角を上げると、スマホに目を落とす。
時々、横からの視線を感じないこともないけど、前だけ向いて運転に集中する。
駅に着いた頃には、空が紺から白へ美しいグラデーションになっていた。
ロータリーには軽トラが一台。まだ朝が早すぎる。
「じゃあ、気をつけて」
「おん」
シートベルトを外し、靴を履き直す亮さん。
私は、外さなかった。
顔を上げた亮さんに一瞬遅れて、目が合ってしまった。
眉尻を下げて、困ったように笑う。
「東京、来る？」
「行かない」
「おん。来るときは連絡して」
「『待ってて』さんに？」
笑いジワが深くなった。
「『待ってる』に変えといて」
私も、つい口許が緩む。
「・・・じゃあ、行くな」
ぽんと頭を撫でられた。
と、思ったら。
「・・・ズルい」
「またな」
体温が離れると、湿った唇がひやりとした。
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花蜂(プロフ) - まろりー。さん» ありがとう！そうそう、そういうことなのです。亮ちゃんなので、スッキリさっぱりとね！(^_−)−☆ (2017年4月12日 22時) (
レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
まろりー。(プロフ) - 完結、お疲れ様でした！秘密ってこのことなのね、と納得。とても黄色さんらしくて、切ないのにすっきりな読後感でした。7色達成、おめでとうございます！ (2017年4月12日 20時) (レス) id: bdf5b4a919 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - げぼりんさん» ありがとう！本当のところはトパーズだけが知っている、ということで(^ ^) (2017年4月12日 12時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - りんさん» ありがとうございました！短くても恋は恋、ですよね(*´艸`*) (2017年4月12日 12時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - 完結おめでとうございます(≧∇≦)/ワンナイトにしては思わせぶりな『待ってる』さん、暫くは本気で連絡待ってたんだろうな、と勝手に妄想してます☆プレゼントしてくれたトパーズ、大事にさせていただきます(笑) (2017年4月12日 11時) (レス) id: 508f4c7142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蜂
| 作成日時：2017年3月25日 21時
