Topaz 28 ページ28
髪を乾かして、テレビをつけて。
寝ればいいのにベッドに入る気にはなれなくて。
深夜ドラマがついおもしろくて見入っていたら、スマホが静かに震えた。
「はい」
『まだ起きとる？』
「うん」
『どこ？』
「家の、自分の部屋」
『あのさ、渡したいもんあんねん。来れる？』
「・・・うん」
『待ってる』
そんなの口実だってわかってた。
シュンくんとユタカさんはどうしてるのかとか、思わなかったわけじゃないけど。
厚手のストールを羽織って鍵を取ると、シーンと静かな家を通り抜けた。
ペンションを繋ぐ廊下の扉を開ける。
「っ！！」
悲鳴をあげるところだった。
開けたすぐそこに亮さんがいた。
指が食い込むくらい口を塞がれて、一瞬息ができなくて一気に体温が上がった。
「シーーー」
コクコクとうなずくと、口を塞いだ手は下に降りて私の手を取った。
「行くぞ」
低い声で囁かれて、ぞくっと疼く。
暗闇の中、亮さんの瞳だけがきらきらと光ってる。
手を引かれて、階段を上る。
シュンくんたちはどうしたんだろう。もう寝たんだろうか。
見慣れた戸を開けられて、中へ招き入れられた。
開けっ放しのスーツケースから服が飛び出てる。
まさか、片付けの手伝いに呼んだわけじゃないよね？
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花蜂(プロフ) - まろりー。さん» ありがとう！そうそう、そういうことなのです。亮ちゃんなので、スッキリさっぱりとね！(^_−)−☆ (2017年4月12日 22時) (
レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
まろりー。(プロフ) - 完結、お疲れ様でした！秘密ってこのことなのね、と納得。とても黄色さんらしくて、切ないのにすっきりな読後感でした。7色達成、おめでとうございます！ (2017年4月12日 20時) (レス) id: bdf5b4a919 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - げぼりんさん» ありがとう！本当のところはトパーズだけが知っている、ということで(^ ^) (2017年4月12日 12時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - りんさん» ありがとうございました！短くても恋は恋、ですよね(*´艸`*) (2017年4月12日 12時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
げぼりん(プロフ) - 完結おめでとうございます(≧∇≦)/ワンナイトにしては思わせぶりな『待ってる』さん、暫くは本気で連絡待ってたんだろうな、と勝手に妄想してます☆プレゼントしてくれたトパーズ、大事にさせていただきます(笑) (2017年4月12日 11時) (レス) id: 508f4c7142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蜂
| 作成日時：2017年3月25日 21時
