hometown 106 ページ16
固まったまんま、動かへん。
よっこらしょ、て立ち上がって、ちっさな背中をすっぽりと抱きしめた。
「Aちゃん、こっちおいでって」
ぎゅう、と自分のでかい体を押し付ける。
「わかる?めっちゃドキドキしてる、オレ」
こくり、と小さくうなずいたから、抱きしめたまんま、座ってたとこまで引っ張ってきた。
オレの隣にぺたりとすわりこんでも、まだ顔を上げへん。
あごに指をかけて少し力を入れると、逆らわずに簡単に持ち上がった。
切れ長の瞳は少し潤んでる。
何も言わずにオレを見つめてる。
何かを言おうと思ったけど、何も言う必要なんてなかった。
どちらからともなく、引き合うように重なった唇。
柔らかく、自分の意思を持って寄せられるそれに、何度も、何度も重なりにいく。
上唇を舐めれば、下唇を甘噛みされて。
そうやって、やっと触れられたお互いに、夢中になってキスを交わした。
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花蜂(プロフ) - ぶるーさん» これ書いたのほぼ2年も前なんですね〜(^_^;)こちらでもどうもありがとうございます! (2017年12月14日 23時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるー(プロフ) - 1年前に読んで、あ読んだことあるかもって久々に読んでみてやっぱいいなって思いました。素敵でした。 (2017年12月14日 21時) (レス) id: 3b7149e081 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - きゃんさん» ありがとうございます!ヽ(´▽`)/モチベーション上がります〜(*´艸`*) (2017年2月3日 17時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
きゃん - はじめまして!一気読みしました…!今まで読んだことのある中で一番好きかもしれないです…。これからも楽しく読ませてもらいます!!! (2017年2月3日 16時) (レス) id: a289eceab9 (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - ぶるーさん» こちらこそ、どうもありがとうございました!\(^o^)/ (2016年8月22日 5時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蜂 | 作成日時:2016年1月7日 12時