検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:124,616 hit

hometown 71 ページ22

とん、とタップして無造作に転がしたケータイ。

「ちゅーわけで、おれが車だすから。時間とかまたあとで連絡するわ」

「・・・なんか、あるんですか?」

「なんかて、なに?」

自分の声が低くなってる自覚はある。

「さっきからなんか引っかかる言い方してますよ?

何なん、急に自分も行くとか言うて」

視線が絡む。

つり目の安田さんにキッと睨まれると結構迫力やねんけど、オレかて意味わからんくてイライラしてる。

さっきまで浮かれてた気分は冷水を浴びせられたみたいにさーっと引いて、代わりに焦り混じりの不安で心が落ち着かない。

口を引き結んだまましばらく睨み合って、そしたら

「お待たせしましたぁ」

空気を読まへんお兄ちゃんがジョッキを2つ持って間に入った。

「なんもないて。

オマエとAさんを二人きりにさせたないだけやん」

ふっと目元を緩めた安田さんはいつものふんわり顔に戻っとって、それ以上は何も聞き出せんかった。

hometown 72→←hometown 70



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 妄想
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花蜂 | 作成日時:2015年10月27日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。