ともくんの

rd× 1番に3 ページ29

そう言えばメンバーと一緒って口実で神ちゃんの隣にも行ける。
なんなら隣で寝れたりするかも。
恥ずかしくて普段言われへんけど、本当はずっとそばにいたい。
だから神ちゃんが俺に3ヶ月くれた時は嬉しかった。
それでも言えない俺はとことん神ちゃんに甘えた。
やからこそ、誕生日に腹括ろうと思っていたのに、
神ちゃんは出て行ってしまった。
勇気出して何回か誘ってみるもなかなか会われへんくて。

「お、ほんなら俺がええとこ教えたるわ、」

そう言って淳太が携帯を取り出すと
あれやこれやと旅館になり、温泉になり
一泊なら揃いそうやと、旅行と計画を立てた。

「ここ美味そうやで」

みんなが宿調べてる間にすぐに俺はスイーツを調べて
見せると、濱ちゃんに袖を引っ張って言うてたやつやって、
嬉しそうに2人で覗き込んだ。
顔が近くてなんかモヤモヤするのに、何も言えない俺は
更に調べ始めた2人に背を向けて宿を調べるしかない。

「神ちゃん！風呂あるで！部屋の一緒に入ろや！」

「おおお、いいなあ。入りたいかも。
　でものんちゃん裸で引っ付いてくるし嫌や！」

「神ちゃんすべすべやもん！！」

なにそれ、風呂入ったん？
それとも付き合ってるん？そんなん知らんねんけど。
俺のこと好きって言うてたやん。



















「神ちゃん、隣すわ

「神ちゃんの隣！！」

照史に予約してもらって京都に決まった。
新幹線で移動できるし、関西やけど、やからこそ？
まあ今回は観光というよりも旅館メイン。
席に一緒に座りたくて、誘おうと背中から声をかけると
横から小瀧が飛んできた。

「ん？しげ、なんて」

「…」

2人を見たくなくて、聞き返してくれた神ちゃんを無視して
お疲れ、そう声を掛けて楽屋を出た。

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