ともくんの

rd× チョコレート ページ1

rd

「これ食べるで〜？」

楽屋のテーブルに置かれたチョコレートに手を伸ばしながら
どれにしようかなって勝手に貰う気で選んでる。

「んー、わからん」

「淳太かなあ」

これにしよって，選んだ赤い包紙を開けてパキッと半分に割った。
なんのけなしに横の雑誌に手を伸ばして
神ちゃんが頬張ったであろうチョコレートの匂いが楽屋に広がった。

パキッ

またチョコを折る音が聞こえる。
ぺりぺりとまた包装紙を開けて口に含んだ。
もぐもぐと頬張って口の端をぺろりと舐めた。
ごくって飲み込んだ時に動く首筋が綺麗で噛みつきたくなる。

「しげもいるぅ〜？」

俺の視線に気づいたのかこっちを向いて
半分に割ったチョコレートを差し出した。

「んー、うん」

そのチョコどうすんのかなって見つめてたら
俺の方にずりずりと膝で歩いてきた。
ソファの俺腰掛ける俺の足の間に手を置いて
んっと口に咥えたチョコレートを差し出した。

「えっ」

「ん？ひはへふほ？」

「…いいん？」

「ん、」

背もたれから体を起こして、そっと頬に手を当てた。
顔を少し赤らめて、目をゆっくり閉じた。
長いまつげやなあ…

「んっ、…/」

気がつけばチョコレートより唇を食べるように噛み付いた。
チョコだけを歯で噛んだつもりが
しっかりと柔らかい唇に触れた。
名残惜しくて残りのチョコレートが欲しくて
歯の間に舌を差し込んだ。

「んっ、はぁ…っ、/」

チョコレートを探すだけ。

溶ける前に俺にうつしたかっただけ。

心の中で言い訳しながら
舌を絡めてピチャピチャと甘い匂いをさせた。
誰もいない楽屋に音が響いて、頭がくらくらする。
俺の膝をきゅっと握って必死にキスに応える神ちゃんが
可愛くて、俺もそっと腰に手を回した。

「しっ、んっ…げっ、/」

「ここおいで」

鼻を擦り合わせたまま少し唇を離して膝をたたく。
腰を引き寄せると緊張しながらも俺の膝の上に腰を下ろした。
さっきとは違った角度からみる神ちゃんも可愛くて
物足りなそうに、でも恥ずかしそうにこれを見つめるから
もう一度唇を重ねた。

「んっ、/ ふ、っ、ぅ…っ、/ 」

「口もっと開けて？」

「ん、ぅん、/」

背中に手を回して背筋を撫でるとビクビクと体を揺らす。
シャツの中に手を伸ばすと
俺に回していた腕を離して掴まれてしまった。

「だ、めっ、/ 」

「…ん、わかった」

手を離してまたソファに埋もれると
顔を真っ赤にしながら神ちゃんが言うねん




「お、俺の家今日、来ぉ…へん…？/」

end

pn× もう一回→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す