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rd× ページ10

「神ちゃ」

『大丈夫やから、よお頑張ったね』

「っ…」

『ええん、わかってたことやもん、
 シゲなっ、ええ顔して笑うの、幸せそうやの、
 かっこええやろっ…、俺大好きやねんっ…、』

『なあ、今からでも遅くないって、もっかいより戻し?』

『んーん…、俺ね、もう忘れへんように、
 絶対揺らがんようにね、シゲに嫌われたん』

『え?』

『ひっどいこと言うて、シゲ困らせて、傷つけて、
 …全部シゲのせいにしたん、
 それでもシゲは俺のこと気にしてくれて、
 っく、…こっちで、寝っ、てっ…』

『そっか、まだシゲが好きやねんな』

『好きやっ…、離れたくなんかなかったっ、
 苦しくて、辛くて、ほんまに嫌やったのっ、
 でもな、今の方が、シゲは幸せやから、ええのっ、』

『そんなことないって、シゲだってほんまは』

『…、濱ちゃんもわかってるやろ、
 男同士より、結婚して、子供作る方がええの、
 雑誌も世間もファンも言うてるやん、っ…な?
 シゲの幸せ、願うって決めたの、メンバーとして、おるの…』

『神ちゃん…』

『でもなぁっ…、思い出しちゃうねんっ、
 …俺の名前、呼んでくれてたっ、隣でっ…ぅっ、』

『ええよ泣いて、な?』

『ぅっ、うっ…』

「…」






「おはよ、シゲ」

「おっ、おはよ、」

「どしたん?入らんの?」

「あぁ、トイレ行ってからにしよって思って、
 流星先入ってええで?」

「ん、」

「おはよー、」

「おはよ、」

「神ちゃん、どしたん?」

「んー、鼻が詰まったなあ、しんどいのに濱ちゃんが笑かすの」

「ごめんって!でもそのおかげで笑えるやろ?」

「ちゃう!耳ぽーってなった!!!」

「あ、なあ、神ちゃん」

「んー?どした?」

「今日、飯行かん?」

「えっ!?シゲが?!淳太くん奇跡ちゃう?笑」

「ほんまやなあ、シゲも大人になったんやな」

「ええ、けど、、みんなも行く?」

「はいはいはーい!!!俺も行く!流星も行こ!」

「ん、」

「じゃあのんちゃんと流星の4人?」

「あ、うん、店」

「予約しとくね、どこでもいい?」

「…うん、」

「やったー!!」

「シゲ?」

「え、あ、なに?」

「嫌、やった?」

「んーん、神ちゃんと飯行きたくて」

「…そっか、誘ってごめん、
 その代わり、店取るから許して、」

「んーん、じゃあさ、2人で帰りに」

「俺、友達の家行かなあかんから、ごめんな、」

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作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時

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