検索窓
今日:36 hit、昨日:61 hit、合計:55,240 hit

rd× ページ9

「神ちゃ…ん、」

「ん?」

「…んーん、」

「もう!なに!!」

「なんもないねん、そや、今度…」

「今度?」

「んーん、ええや、ごめん、」

「なにそれっ、」

「…今度、…小瀧と飯行くねん、」

「えっ、あ…、そうっ、行ってき?」

「神ちゃん…も、行く?」

「…いい、じゃ、おやすみなさい、」



 バタン!!!!!!



「神ちゃん、」

「…」

「…なあ、神ちゃん、あんな、」

「…」

「俺のこと、嫌ならいつでも言うてな、」

「…」

「なあ、別れたいなら」

「別れる」

「え?」

「別れるわ。シゲと」

「…わかった、」

「明日荷物まとめるわ、」

「うん、なっ、なあ、」

「なに?」

「…明日の、デートって、」

「デート?無しやろ?わざわざ言わんでいいって、」

「でも明日約束してたし、予約もしてくれたんやろ?」

「大丈夫、誰か誘うし、俺眠いねん、寝ていい?」

「…うん、なあ」

「うるさいなあ!なんなん?」

「神ちゃん、怒ってる?」

「怒ってないって!シゲがしつこいねん、寝かせてや!」

「そやんな、ごめんな、俺も寝るわ、」

「俺、今日ソファで寝るから、ここ使って」

「でも、神ちゃん腰痛いのに、」

「ええって、関係ないやん、」

「でも仕事に」

「はぁ…、じゃあ、ホテルでも行くわ、」

「なんでっ、俺があっちで、」

「うるさいな、準備するからどいて、」

「…」

「…ん、もしもし?ごめんな?起きてる?
 うんうん、そやねん、ごめん、明日空いてへんかなあって、
 …えっ、ほんま!?嬉しい!…うんうん、…そやねーん!」

「神ちゃん」

「…ありがとう…たすかる!、うんうん、…じゃあねーん!」

「神ちゃん」

「ん?」

「今から行く気?」

「そうやけど、あぁ、早く出てけって?」

「でも荷物もまだ、」

「そんなに早くまとめてほしいん?
 はぁ…わかったわ、大事なのなんてこの家においてないから
 さっさと捨ててくれて大丈夫。」

「…俺」

「うるさいなあ、なんなん?
 別れたったやんか!俺は、関係ないねんけど?」

「神ちゃん、ごめんな、」

「…謝るんなら、振ってくれたらよかってん。 」

「え?」

「んーん、そこどいてや、邪魔。」

「ごめん…」

「明日片付けに来るから、俺荷物触らんといて。」

「でも、大事なもんあるやろ、」

「大丈夫やって!大事なもんなんかない!」

「…そっか、」

「そんな早く追い払わんでも出て行くつもりやから安心して」








バタン

rd×→←or×



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。