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「神ちゃ…ん、」
「ん?」
「…んーん、」
「もう!なに!!」
「なんもないねん、そや、今度…」
「今度?」
「んーん、ええや、ごめん、」
「なにそれっ、」
「…今度、…小瀧と飯行くねん、」
「えっ、あ…、そうっ、行ってき?」
「神ちゃん…も、行く?」
「…いい、じゃ、おやすみなさい、」
バタン!!!!!!
「神ちゃん、」
「…」
「…なあ、神ちゃん、あんな、」
「…」
「俺のこと、嫌ならいつでも言うてな、」
「…」
「なあ、別れたいなら」
「別れる」
「え?」
「別れるわ。シゲと」
「…わかった、」
「明日荷物まとめるわ、」
「うん、なっ、なあ、」
「なに?」
「…明日の、デートって、」
「デート?無しやろ?わざわざ言わんでいいって、」
「でも明日約束してたし、予約もしてくれたんやろ?」
「大丈夫、誰か誘うし、俺眠いねん、寝ていい?」
「…うん、なあ」
「うるさいなあ!なんなん?」
「神ちゃん、怒ってる?」
「怒ってないって!シゲがしつこいねん、寝かせてや!」
「そやんな、ごめんな、俺も寝るわ、」
「俺、今日ソファで寝るから、ここ使って」
「でも、神ちゃん腰痛いのに、」
「ええって、関係ないやん、」
「でも仕事に」
「はぁ…、じゃあ、ホテルでも行くわ、」
「なんでっ、俺があっちで、」
「うるさいな、準備するからどいて、」
「…」
「…ん、もしもし?ごめんな?起きてる?
うんうん、そやねん、ごめん、明日空いてへんかなあって、
…えっ、ほんま!?嬉しい!…うんうん、…そやねーん!」
「神ちゃん」
「…ありがとう…たすかる!、うんうん、…じゃあねーん!」
「神ちゃん」
「ん?」
「今から行く気?」
「そうやけど、あぁ、早く出てけって?」
「でも荷物もまだ、」
「そんなに早くまとめてほしいん?
はぁ…わかったわ、大事なのなんてこの家においてないから
さっさと捨ててくれて大丈夫。」
「…俺」
「うるさいなあ、なんなん?
別れたったやんか!俺は、関係ないねんけど?」
「神ちゃん、ごめんな、」
「…謝るんなら、振ってくれたらよかってん。 」
「え?」
「んーん、そこどいてや、邪魔。」
「ごめん…」
「明日片付けに来るから、俺荷物触らんといて。」
「でも、大事なもんあるやろ、」
「大丈夫やって!大事なもんなんかない!」
「…そっか、」
「そんな早く追い払わんでも出て行くつもりやから安心して」
バタン
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作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時