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rd× 入れ代わり11 ページ44

「こんなんでええの?」

「うん。2人で歩いてみたかった」

「そっか、俺んちでいいなら来る?」

「…んー、うん、いいん?」

「嫌?」

「んーん。」







「お邪魔しまーす」

「はーい、どうぞ」

「家もシンプルなんやな」

「せやな、適当に座って」

「うん」

「なんか変な感じ」

「そ?まあ、確かにな」

「なあ、」

「ん?」

「あと1時間やで」

「せやな」

「30分ずつ、わけっこせん?」

「え?」

「30分は俺の、んで残りの30分は」

「俺のってこと?」

「うん」

「ええな、それ、おもろいやん」










「恋人…って、俺したいこと一個あるねん」

「なに?」

「んー、これ」

「ふふ、あったかいなあ」

「ずっとしたかった」

「俺も、羨ましかったで」

「…俺だって」







「じゃ、俺の番」

「…んー、名残惜しい」

「んじゃこれ続ける?」

「んーん。何がいいん?」

「俺?俺はねえ…」

















「えっ、」

「あかん?」

「あかんもなにも、あと30分もないのに」

「いいの、途中で恋人終わっても」

「でも…、」

「ええの、お願い」

「.うん…、」

「さっきお願い聞いたやん」

「そ、そやな…」









「俺はな、ずっと神ちゃんのこと抱きしめたかってん。
 流星がよおさ、後ろから抱きしめてたやろ?
 可愛かった、」






「シゲ、抱いてくれる?
 俺ね、シゲのになりたかったから、ほんまに好きやったから」







少しでも長く触れていたいから。





どんな形でもシゲと繋がりたいから。






「ゴムとか、買いに」

「要らんよ」

「でも俺んちないで」

「要らんってそんなん」

「でも…」

「しげに大切にされる必要なんかないから。
 そんな無駄なことせんでええよ」

「無駄って」

「俺じゃ勃たへんもんな」

「そうじゃなくて」

「俺の30分もういらへん」

「…わかった、わかったから最後まで恋人でいさせてや」

「…ん、」

「とも、愛してるで」

「っ…、だい、き…、」

「可愛い。キスしていい?」

「…ん、して、」

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作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時

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