検索窓
今日:43 hit、昨日:45 hit、合計:55,292 hit

rd× ※ ページ4

「だって俺はほんまにやり直したくてっ、」

「チャンスはいくらでも合ったやん…っ、
 俺は別れたつもりなんかなかった…、
 シゲなら待っててくれるって、思ってたのに、
 お前が俺のこと見捨てたくせに!!」

「だって、流星と行ったやん!神ちゃんだって好きやろ!」

「あの日はっ…俺の話を聞いてくれてただけっ…!
 流星がずっと心配してくれててんっ…、
 シゲは俺のこと信じてないねんから!!」

神ちゃんのわからずや!
俺の好きなんか全然わかってへん!!

「神ちゃん!!嫌や!俺は嫌!!!絶対離さへん!!!」

神ちゃんのこと無理やり抱きしめて、耳にたくさんキスをした。
そのまま舌捩じ込んで、好きって何回も呟いた。
神ちゃんこれ好きやもんな、な、だから、

「嫌っ、やめてっ、離してっ! 嫌っ、ぁっ、」

「…なんでそんな嫌うんっ、」

涙流して思いっきり突き返された。
乱れた服帰宅して俺を睨んだ。なんやねんその顔。むかつく。

「だって彼女っ、浮気になるもんっ!」

「だから、別れたって!!!」

「へっ…、」

目を丸くして涙を溜めた神ちゃんの顔を覗き込むと
ポロポロと涙を溢して俺を見つめる。

「…神ちゃん、俺言うてなかった?」

「んっ、知らんもんっ、しげのばかあっ…、」

「ごめん、ごめんなあ、俺神ちゃんだけやねん。」

「おれも、しげがいぃっ、ぅうっ、…」

「泣かんといて、俺が悪いねん。
 無理させてごめんな、そばにいてくれる?」

返事の代わりに俺にキスしてくれて、ヘラーって可愛い顔を見せた。
思わず抱きしめて、首筋に顔を埋めると、くすぐったい、なんて言いながらも受け入れてくれた。


〜♪


「あ、」

「ん?」

『モンチは!?』

「んー、ここ」

『おったんか!?迎えに行くわ、どこや!』

「…だぃじょーぶ、」

「おかげさまで」

『…、ほんまに大丈夫なんやろな、』

「ぅん、ごめんね、」

『んーん、人騒がせな奴やな、』

「あっくん、また泊まり行かせてね」

『おん、もちろんやで、いつでもおいで』

「くふふ、ありがとう、おにいちゃん」

「は!?なにそれ!!」

あー、うるさ!なんてでかい声が聞こえたら
すぐにブチって電話切られて、

「なに?」

「ん?嬉しいの、俺らがこんなに応援されてて」

なんて呑気にニヤニヤしてやがる。

可愛いなあ。


fin.

or×→←rd×



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。