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rd× ※ ページ29

「じゃあ、嫌いじゃなかったん…?」

「えっ」

「俺のこと、嫌いじゃなかったん?」

「嫌いなわけないっ」

「…よかった、」

ぎゅってシゲに抱きしめられて
大好きな匂いに包まれる。
いつもよりお酒の匂いがして、俺とは違う柔軟剤。

それでもシゲの匂いで溢れてて、
シゲでいっぱいにしてほしい。

「シゲ、したいっ、…だめ?」

「…いいん?」

「シゲがいい。だ、…だいきと、したい」

「可愛い、とも、こっち向いて」

「んっ…/ ぁっ、くすぐったぃっ…、ふふ、んっ、/」

俺の首筋に顔を埋めると熱い息がかかって
たくさんのキスが降る。
だんだん水音がし出すと、舌でなぞりだした。
足を閉じるとベッドにそのまま押し倒された。

「…可愛い、ん…ちゅ、」

早く触ってほしいのに、

早く脱いで触れ合いたいのに、

早く繋がりたいのに、

シゲは意地悪なのか俺の体をまじまじと見ては、
俺より少し小さいゴツゴツした手でなぞった。

「大毅も脱いで」

「脱がして」

大毅のシャツに手を掛けると
最近また鍛え出した腹筋が見えて、思わず息を呑む。
俺と違う体に思わず顔が赤くなって、
大毅の顔を覗くと、ニヤニヤした顔を隠すので必死。

「なあ、下も」

シゲが上にいる状態じゃ手が届かんくて、下唇を噛むと、

「ともが全部して」

そう言って俺の後頭部を抱えると、ぐるんと体制を変えてしまった。
上になんか乗ったことない。
シゲの顔も、見れてなかったから…っ、
キス、したいっ…

「とも?」

「大毅…、キスしてっ…」

「ふふ、ともがしてええねんで?」

「…ん、/ ちゅ、/ んんっ…/」

「な、とも、脱がして」

ベルトなんか何回も使ってるのに、こうも外されへんのかな。
やっとの思いで外すと、既に主張していて、
先走りで色が変わり始めている。
こんなこと、したことない。

けど、早くシゲと繋がりたい。

その一心で下着をずらした。
あっつくて、早く受け入れたいのに、目が離されへんくて。

「とも、ありがと。ちょっ、えっ、とも!」

「んっ…/ ちゅ、んくっ、/ ぷちゅ…ちゅっ、/」

「やば…っ、とも、ぃきそ…んっ、/」

大毅のこんな顔初めて見た。
いっつもこんな顔してたんかな?
大毅は俺といて幸せなんかな?

「とも、離して、やばいからっ、」

「んっ…/ くっ、んっんちゅ、/」

「やばいっ、ほんまっ、イクっ…」

「こふっ…ごほっ、ごほっ…/」

初めて大毅の、飲んだかも。
美味しくはないけど、幸せでいっぱいなんはなんでやろう。

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作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時

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