rd× ページ22
目を覚ますと見慣れた天井やった。
なんとか帰ってこれたみたい。
「神ちゃん、おはよう」
「えっ！？」
慌てて横を見ると、シゲが目を擦っている。
「えっ！？うそ、え！？」
な、何も着てない…。
待って、うそやん！なんで！？
「ごめんっ、シゲ！俺全然覚えてなくて…、」
「うん。大丈夫やで？」
「…その、俺、変なことした？」
「いや、変ではないけど」
ないけど、ってなに…？
シゲにずっとふれてなかったし、もしかして…！！！！
「服着てないしっ…、もしかして、ヤッちゃった！？
ごめんなあ…、全部シゲがしてくれたん？」
「…してないよ、してない、」
「ほんま！？よかったぁ…、」
はぁ…よかったぁ…。
シゲいっつも汗だくなって寝ちゃうみたいやから、
仕事の前はしんどいよなあ。
俺は、ほんまは、毎日でもして欲しいけど。
だってな、シゲめっっっちゃかっこいいねん！
朝もそうやけど、
「…よかった？」
「うんっ、ヤってなくてよかったよ、
流星たちにも迷惑かけたよな、謝っとかないと…、」
「…そっか。」
「シゲ？」
「…んーん。
じゃ、俺帰るわ。仕事あるし…」
「あっ、うん、朝ごはん間に合う？
俺で良かったらっ、…って、買った方がええな！」
「ごめんな、俺が恋人で」
「え？」
「んーん、別れ話。」
別れ話ってなに？
俺そんなこと言うてたん？昨日決まったとか？
もしかして、不安とか言うてもうた？
どうしよ、あれ…
「…シゲ？どういうこと？」
「最近ずっと気になっててん。神ちゃんの態度とか、全部。
昨日神ちゃん誘ってくれてんで？
でも、そのあとに流星って呼んでたから。
…俺も嬉しかったけど、代わりはなって思って。」
「ちゃうねん、それっ、でも…ごめん、」
「んーん。酔ってたからな。」
「ごめん、なんも覚えてへんくて…」
「はは、ええよ。
ヤッてなくてよかったなんて、聞きたなかった」
「ちがうっ、シゲごめんって、」
「んーん、」
「…なんで、せえへんかったん？疲れるからやろ？」
「ちゃう！…酔ってたのが嫌やった。
…流星って思われるのがもう耐えられへんかった」
「…」
「前から2人のこと羨ましそうに見てたから。
…俺も泊まりに行ったり、同棲も考えたけど、
神ちゃんそんな気なさそうやったから、辞めた」
「…」
「俺も、昨日我慢すれば、神ちゃんに求めてもらえたんかもな」
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作者名：suta. | 作成日時：2023年6月30日 22時
