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「…っ、だって、別れないとっ」
「…うん、別れないと、我慢が増えるもんな。
ごめんな、ずっと我慢させて。 邪魔してごめん。」
「俺こそ、ごめんなさいっ…」
「んーん、告白も俺からやし、
鍵渡したのも、同棲誘ったのも、夜んことも、
わかってたから、謝らんといて?」
「…そんなことないっ、俺嬉しかったっ!
俺、そんなん欲しくても言われへんから、頼りっぱなしで」
「いいって、情けななるやん。惨めや、笑」
「違うっ…ちゃうのっ…しげっ、おねがいっ…」
「泣かんとって、神ちゃん、俺はええから」
「おねがいっ、聞いて欲しいっ…シゲ聞いてっ…!」
「んんっ…神ちゃん、?泣いてる…?」
「おん、泣いてる。俺が怒ったから、
流星あとは頼んでええか?」
「ん…ええけど、大丈夫?神ちゃん、こっちき、?」
「ちゃうもんっ…、しげっ、なんで聞いてくれへんのっ…、
おねがいやからきいてよっ…っ、しげっ、」
「うるさいなあ、泣くなよ。めんどくさい。
こいつおったら俺寝られへんわ、はぁ…、もう帰るわ」
「嫌っ、!…しげいややっ!!帰らんといてっ!
俺の話聞いてっ、謝るからっ、もう泣かへんからっ!!」
「神ちゃん?どしたん?」
「…んんっ、うるさぃ…、神ちゃん?どしたん?」
「んじゃなー、」
「嫌!シゲ!!嫌やっ!!
待って!おいてかんといて!嫌っ!嫌やっ!!!」
「ちょっと、」
「離せよ、」
「いや!嫌やっ!!シゲ、俺、好きやねんっ…、
鍵も嬉しかったっ…!同棲もっ、幸せやったのっ、」
「だからええって、」
「女の人と歩いてたから!!!」
「えっ…」
「浮気?」
「…」
「女優さんとはなしてるん、見て、あかんって、
となりに立っていいのは俺じゃないって気づいてっ…、
でも、離れたくなかったから…、
俺、シゲに甘えてたから、なんも言えんくて、
嫌われないとっ、て、必死で…っ、」
「いいって、無理せんで、」
「無理なんかじゃっ」
「いいから、もうわかってるから、」
「だからっ、だから…っ、ほんまは、別れたくないっ…!」
「…神ちゃん?どしたん、なあ、」
「流星、そっとしてあげよ、な?」
「でも神ちゃん泣いてんのに、無視してんのに?」
「シゲっ、お願い…こっち見てよっ…、」
「…」
「なあ、シゲ酷くない?
向き合いもせんと、泣かせて、置いていくって」
「流星っ、黙ってっ、」
「そやな、ごめん、」
「ちがっ、シゲっ!」
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作者名:suta. | 作成日時:2023年6月30日 22時