ともくんの4 (ページ45)

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rd× 浮ついた気持ち8 ページ45

「俺、自信ないねん、
　シゲにいつか捨てられるって思ってるねん」

寝室のドアを閉めたまま。
神ちゃんの声がポツポツ聞こえてたまにも消えてしまいそう。

「そんなことない！絶対！」

「…でも、連絡くれへんかったやん、
　シゲも女のコがいいんやろ、大丈夫やからもう」

「ほんまにごめん、チャンスちょうだいやっ、」

あの時自惚れてた。
神ちゃんはなにしてもええって。
…浮気したかったわけやない。
でも、仕事が、共演者が、そんなことばっかりやった。

たった一本メール入れるだけがそんなに大変なんか？

神ちゃんのこと蔑ろにしてたんが今になって浮き彫りになる。

「…これだけは約束してくれる？」

「なに？する！」

扉から泣いてるのに、甘えたように聞こえるのは気のせい？
ぐずぐずと鼻を啜る音を聞きながら
神ちゃんに触れたくて本当は仕方ない。

「…気持ち変わっていいし、他のコと遊んでいいから
　遅くなるかだけの連絡はして、？
　俺、疲れて倒れてへんかなって、…心配やねん、
　なんかあったら、俺は何もしてあげられへんからさ、
　せめて、連絡だけしてくれたら、いいねん、お願い、」

ひくひくとしゃくりあげて泣いてんのに1人になんかしとかれへん。
思わず扉を開けると子供のように目を擦って泣いて、
俺を見て慌てて涙を拭いている。

「…もう絶対神ちゃんのこと心配させへん。
　俺もごめん、でもちょっと仕事で疲れてた。」

「ん、…大丈夫？」

「うん、神ちゃんとちゅーしたらなおる」

「ん、？ちゅ、ぅ？」

「ん、」

「シゲ、ねえへんの？」

「ん、だって神ちゃんともっと話したいもん」

「俺もおねむぃ、」

「寝る？」

「しげとおはなしする、」

「ふふ、ん」

「しげぇ、」

「ん？」

「だいすきやで」

「ん、俺も大好き」

fin.

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いっつも同じ終わり方ですみません。
年度末で忙しく亀スピードですがどうぞよろしくお願いします。