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rd× 浮ついた気持ち6 ページ43

「っ…く、ぅ、…っ、ごめんな…っ、」

んんっ…この声は、シゲ…?

眠い目を擦ると真っ暗な部屋で啜り泣く声が聞こえる。
俺1人のはずやのに、怖いっ…って、そっか、シゲか。

「…だいじょぶ、?
 こわいゆめみちゃったん…?」

「んーん、大丈夫やで。起こしてごめんな」

「ええよっ…ぎゅーしてねよ…?
 シゲ、おれがおるからねぇ、だいじょぶやからねえ、」

「…神ちゃん、ありがと、」

「んーん、しげ、すきよ、だいすきよ」

するとシゲは慌てて涙を拭いて俺を抱きしめた。
久しぶりの感覚に思わず嬉しくなって、俺も擦り寄った。

シゲ、大好き
















「神ちゃん、朝やで、」

「んんっ…」

ぎゅうぎゅうと抱きしめられる感覚で目が覚めた。
苦しくなって顔を上げると目の前には大きなわんちゃん。

「え!?のんちゃん、!? くるしぃ〜」

「神ちゃん可愛いっ!甘い匂いする!」

「の、のんちゃんっ、朝やで?」

お尻の方から手を滑らせてゆっくりと下着を剥ぎ取ってしまった。
ぐるんと後ろを向けられると閉じた足に滑り込んできた硬いのを
ぐちゅぐちゅと音を立てながら擦られる。

「のんっ、ちゃ、/ これっ、しゅ、またぁっ、/」

「ん、朝やから、昨日流星としたんやろ?」

「んっ、ぁっ、はっ、ぁ、/ んっ、/」

「これ、きもちぃっ…やば、」

体を長い指が滑り込んで体をするすると撫でるから
俺もその気になってしまってのんちゃんを受け入れてしまった。

若い…、のんちゃん、

ガクガクする腰を抑えながら顔を洗っていると
ガチャリと開く扉。

「…なに?」

「朝飯、食いに行けへん…?」

「…行けへん。飯いらん」

「…そっか、オレンジジュースだけでも」

「なあ、俺と飯食って楽しい?帰ってこんかったくせに
 あーそっか、俺の飯食いたくなかっただけ?」

「ちがっ、…ごめん、俺」

「別にええよ、女の子がええのはわかってるし。
 無理矢理付き合って貰ってただけやねんから。
 男も良かったやろ?」

「神ちゃん、ごめん、俺自惚れててん。
 神ちゃんは何しても離れへんってたかくくってた。」

それ以上聞きたくなくてドライヤーをオンにした。
でかい音立てながらシゲの声を消してくれる。
聞きたくない。
どうでもいい。
俺の気持ちなんか。

「神ちゃん」

「…」

「連絡せんくてごめん」

「シゲは、俺が不安なのどうでもいいねん、」

「えっ」

「俺はシゲに愛してもらえる自信なんかないねんで」

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作者名:suta. | 作成日時:2023年1月14日 14時

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