rd× チョコレートパフェ 4 ページ29
※ ともくん2 の続きです
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/8sreds92213/
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「重岡さん、ごちそうさまでした」
「ええんやで、神ちゃんの可愛い顔見れたし！」
俺に写真を見せながらパフェ食べてて、
ムカつくから俺もこっそり撮ったった。
「もうっ、辞めてくださいって、」
「…嫌」
「そんなに言うなら」
撮った写真を重岡さんに見せるとびっくりしたあとすぐに
悲しそうに目を細めて笑った。
「はいはい、消しますよ、」
ほんとは取っておきたかった。
重岡さんの写真一枚もなかったし。
好きな人の写真って欲しいやん。
「ん、じゃないとのんちゃん？に怒られるしな」
「え？」
もうすぐ家の前、やのにそんなこと言うから思わず足が止まった。
のんちゃん？
「のんちゃん？」
「おん、好きな子やろ？」
「のんちゃんは友達ですよ？ほら、」
のんちゃんとの写真を見せてやると
うわ、イケメン！なんて大きな声を出した。
「神ちゃんにお似合いの子やな」
「ふふ、なんですか急に」
「俺も好きやったから」
のんちゃん？確かに可愛いし、男前やけど、
のんちゃんが好きやったん！？
「あ、ごめんなさいっ、俺っ…」
「おいおい、謝らんとってや、…苦しいやんか、そんなん。」
「のんちゃんの断りますねっ、！
重岡さん良かったら行ってください！」
そうと決まればのんちゃんのトークを探す。
のんちゃん甘いの好きやし、仲良くなれると思うから！
「えっ、いいん？…俺、行ってもええの？」
「そっちの方がいいでしょ？」
「うん！うわ！楽しみや！いつ行こかっ、
今度の休み合わせるわ！」
急に嬉しそうにして…。俺のこと好きってやっぱ冷やかしやん。
…こんなに好きやったのに、こんな簡単に傷つくなんて。
携帯のスケジュールと睨めっこしてる姿を
少し立ち止まって写真に収めた。
数歩先を歩いて、月明かりに照らされた横顔は
ほんまにかっこいい。
「なっ！連絡先！」
「あっ、はい、どうしたら…、」
「QRコードで！」
あ、そっか、俺が登録して、のんちゃんに送ればいいもんね！
「…できました」
「ともって言うん？下の名前」
「えっ、あぁ、はい」
教えて教えてってしつこかったけどほっといたん忘れてた。
こんなとこでバレて、そんな優しい声で呼ばんといてよ。
「俺も、ともって呼んでいい？」
「えぇー、嫌です。神ちゃんのままでいてください」
だって、恋人みたいやん。
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作者名：suta. | 作成日時：2023年1月14日 14時
