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「おはよ」

「おはよ〜、神ちゃ〜ん!
 大丈夫なん?!」

楽屋に入るなりのんちゃんが抱きしめてくれた。
首筋に顔を埋めて、匂いを嗅いでんのか犬みたい。

「くすぐったいよ、のんちゃんっ」

わしゃわしゃしてやるとくすくす笑って膝の上に転がった。
俺の額に手を当てて、熱がないことを確かめると
くしゃっと笑って見せた。

「神ちゃんっ」

「ん?」

「おい、小瀧、どけって」

のんちゃんを引き剥がすと俺の膝に転がった。
なにをするわけでもなく携帯を見てソファに沈む。

「えっ、シゲ?」

「ん?」

「どしたん、急に、」

「急やないよ、付き合ってんねやからええやん。」

「え!?は!?まじ!?モンチ!!」

「ちょ!?嘘やん!!俺の神ちゃんやのに!!」

「えっ!、あ、へ!?シゲ!!」

「ん?嫌?」

起き上がって見せつけるように唇を重ねた。
驚いて目を見開いたって遅い。
愛してんで、って小声で呟いてすぐに離れた。

「っ…!/」

「ん?嫌?」

「すきな、人は、?」

「神ちゃん」

「別れよってのは?」

「神ちゃんが俺に言いやすいようにしよって意地悪した」

「っ、ひどい!!」

ムカつくからポカポカ鍛えられた胸板叩いてみたけど、
悪戯っ子みたいに笑うだけで全然効かへん。

むー!って口をつぐんでいたら、またちゅってキスが降ってきた。

「…なんかしげちゃん違って見えるなあ」

「んー?そう?」

「これからは神ちゃんのこと
 めちゃくちゃ甘やかすつもりやから
 わがままなんか最高やで」

もしかして、あん時…。

色々蘇ると恥ずかしくなってきた。
そんな中ニヤニヤしたまま膝の上のシゲは俺にちょいちょいって見せつけた写真…

こんなんいつとったん!?
シゲの手握ってふにゃふにゃになった俺…。
待ってや待って!!

「言われへんなら俺が勝手に甘やかすから、な?」

行儀良く並んだ歯を俺に見せてにかっと笑った。
悔しい。でも、すきな気持ちが溢れてきてしゃーない。


「だいき、」

「ん?」

「今日はたくさんあまやかしてな、」

「へ!?/ あ、うん!!」





fin








「なあ、あいつら殴ってええ?」

「ちょっと!淳太くん!俺も思ってた」

「怖ーい。流星守って〜♡」

「お前でかいねんってだから!重いし!」

「え!?なにこれ!!俺わからんねんけど!?なにこれ!!」

「「「「あほ!うるさい!!!」」」」

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作者名:suta. | 作成日時:2023年1月14日 14時

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