pk× いつまでも2 ページ38
神ちゃんはいっつもそう。
俺のことを信じてくれへん。
好きって言っても、ありがとってから流すだけ。
そんな悲しそうに笑うねん。
じゃあシゲでええやん。
キスしても止められて、俺らが体を重ねたことなんかなかった。
甘えさせてもくれへんくて、甘えてもくれへんかった。
…付き合ってる、よな？
「…ごめんね、準備できた。
また荷物は取りに来るね、鍵それまでは持ってていい？
そや、のんちゃん、これだけ渡してもいい…？」
ガサガサ取り出した袋は赤と白の包装紙を出して、
へへへ、と笑った。
赤い目をうるませて、ん、と俺に差し出した。
「これね、クリスマスプレゼント。
年末ゆっくりできひんし、当日は予定あるやろ？
サンタさんみたいに置いとこうと思っててん」
「は？じゃあクリスマス過ごさん予定やったん？」
「えっ、だって、のんちゃん予定あるやん、
俺仕事くらいやけどその後とか」
「過ごす気なかったってことね」
奪い取るように袋を取ってソファに放り投げた。
それと同時にガチャン、って大きな音が鳴った。
ビクッとした神ちゃんは慌てて袋を手に取った。
「ごめんっ…！」
そう言って、逃げるように背を向けた。
泣いてるのに。何で我慢すんの。
「神ちゃん！まって！」
玄関に向かって走る姿を慌てて捕まえて
腕を引いて抱き締めるとひくひくとしゃくりあげた。
離れたいのか腕を胸に当てて押し返すようなそぶりをとる。
体をよじっては、抜けようとするものの
俺の方が力は強いねんから離れれるわけないやろ。
「…神ちゃんごめん、俺、何かわからんくて」
「…もう大丈夫ありがとう、…大丈夫。」
「プレゼント、ありがとう
クリスマス一緒に過ごさんつもりなんむかついた」
「…のんちゃん俺と過ごしてくれるん？」
「元々そのつもりやったんやけど、
濱ちゃん誘ってんのみて、むっちゃ嫌やったし」
「…濱ちゃん誘ったら、のんちゃんも…その、
来てくれたりせえへんかなって思った」
「も！神ちゃんは俺のこと好きやないの？」
「好きやもんっ…やからこそ寂しかったの…」
「俺かて大好きや！」
ずずっと鼻を啜る神ちゃんの頭を撫でてちゅっとキスを落とした。
俺も好きやなに、こやつめ、すぐにマイナスになる。
「いひひ、だってのんちゃんにはもっと幸せになってほしいもん、」
「…俺は神ちゃんとおれればええの」
「ん、ごめんね」
ほんとは俺の方が惚れてるなんて内緒。
「あ、コップ」
「あ」
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non(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます！！suta.様のかみしげが大好きです😭これからも更新楽しみにしてます😭 (2023年1月4日 1時) (
レス) @page43 id: 75b3cd701b (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - kikaさん» 嬉しいです〜！😭💗💗💗幸せに向かうと手が止まってしまうんですが…笑ともくん幸せになりますように！！笑 (2022年12月9日 7時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - ともくん……幸せになってくださいーーー😭続き楽しみにしています‼︎ (2022年12月8日 6時) (レス) @page25 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - 名無しさん» ご丁寧にありがとうございます😰😰 (2022年11月9日 18時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼致します。オ/リ/フ/ラがついたままになっておりますよ…。 (2022年11月9日 15時) (レス) id: 3c150abdca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suta. | 作成日時：2022年11月9日 6時
