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rd× バター16 ページ34

ベッドで横になったしげの髪がくすぐったい。

「ふふ、しげくすぐったい」

「んー、ごめん」

「んーん。ふぁぁ…」

「眠いな、」

「ふふ、ぅん、」

「神ちゃんといれて幸せ」

「なに、急に」

頬を撫でる手が優しくて思わず頬が緩む。
腕枕が心地よくてすりすりと胸に頭をつけた。

「神ちゃんにもう忘れて欲しくないなって」

「いつまで言うてんの笑 忘れへんって」

「違うよ、神ちゃんは忘れたいはずやねん
 俺と付き合ってることだけじゃなくて、俺に言われたことも」

「えっ…」

たしかに言われてみればそうかもしれへん。
シゲに言われたのも悔しい。
でも付き合ってることを忘れた時はシゲを普通に好きになれた。

「神ちゃんさ、可愛い。
 笑った顔も寝てる時も、ずっとずっと可愛い!
 照史に引っ付いてるのは悔しい。
 でも甘えてる顔可愛くて、ついつい見ちゃう」

「ちょ、しげ?どしたん?」

「望にさ抱き締められて話してる顔、ほんまに可愛い。
 今日のロケも頑張ってんな、お疲れ様。
 俺、なかなか一緒にして貰われへんから、寂しいわ
 …隣も遠いし、帰ってきた時くらいしか会われへんなあ」

「シゲ、?変やで、どしたんって、」

あれからシゲはよく俺を褒めるけど今日は特に変。
どしたんやろ?
あ、もしかしてシたいんかな?

「シゲ?シたいん?する?」

「…なんで?」

「だって褒めるから、珍しいやん、そんなん、」

「神ちゃんが、してくれてたから、
 俺ずっと嬉しかったから、神ちゃんにもって」

「…シゲ、迷惑やなかったん?」

「うん。嬉しかった。でも傷つけてごめん。
 謝っても足りひん。神ちゃんは俺のこと忘れてた方が良かったかも。」

シーツに吸い込まれていく涙を拭うとにかっと白い歯を見せた。
この顔がずっと見たかった。
俺に向けてこやって笑って欲しかった。
そやのに、どうしてこうなったんやろう。

「シゲ、もう俺傷つきたくない。」

「うん」

「だ、ぃじにしてく、れる…っ?」

「する、するよ。」

「…ふっぅ、ぅ…っ、しげっ…ぇっ、ぅ…っ」

ぎゅっと抱き締められたシゲの腕の中。
もぞもぞ動いたって離してくれへん。
嬉しい、大好き。たくさん言いたい事はあるのに出てこん。
顔を上げたら涙でぐちゃぐちゃなシゲ。
思わず両頬を挟んで唇を寄せた。
久々のキス。
毎日してたのとは違うキス。
嬉しくて何度も何度も唇を重ねた。

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non(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます!!suta.様のかみしげが大好きです😭これからも更新楽しみにしてます😭 (2023年1月4日 1時) (レス) @page43 id: 75b3cd701b (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - kikaさん» 嬉しいです〜!😭💗💗💗幸せに向かうと手が止まってしまうんですが…笑ともくん幸せになりますように!!笑 (2022年12月9日 7時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - ともくん……幸せになってくださいーーー😭続き楽しみにしています‼︎ (2022年12月8日 6時) (レス) @page25 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - 名無しさん» ご丁寧にありがとうございます😰😰 (2022年11月9日 18時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼致します。オ/リ/フ/ラがついたままになっておりますよ…。 (2022年11月9日 15時) (レス) id: 3c150abdca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suta. | 作成日時:2022年11月9日 6時

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