rd× バター7 ページ25
「神ちゃん思い出してよっ…なあっ…」
「ちょっと、シゲ？！淳太っ、」
「神ちゃんっ…ごめん、ごめんって…！」
神ちゃんは淳太の背中を押して俺の前にこさせた。
怖がった顔を見て、思い出せないんやろってわかるけど、
でも、
「泣かんといてよ、お願いやから、
信じる、信じるから、シゲが恋人なんやろ？」
隣にしゃがんで俺の背中を撫でた。
顔を覗き込んで心配そうな顔。
みんなの心配そうな顔を見てハッとした神ちゃんは
明るい声を出して無理に笑った。
「…ほら、向こう戻ろう？シゲ、隣に座ってよ、
前みたいに！今日は泊まっていくやろ？
あ、お風呂も一緒に入ろっか、」
「…入ったことないよ。一緒に。
隣やって座ったことない。みんなに隠してたから」
「えっ…あぁそうなん？
じゃあどうしよ、とりあえず泣かんといて？な？」
頬を優しく拭いてくれてるのに、俺はこの手が嫌や。
だって恋人の触り方やない。もっと優しくて、もっと…
「こんな奴ほっといてええよ」
「照史っ」
あっくんから腕を取られて立ち上がった神ちゃんは
眉を下げて困ったように笑った。
「神ちゃん、こいつ自分のことしか考えてへんねん。
自分が照れるから神ちゃんのこと離して、
冷やかされるのが嫌やから俺らにも言わんかった。
でもそんなことも言わんまま、
神ちゃんのこと傷つけて、気づかんかったような奴や」
「でもっ、恋人やねんから、
…それは、俺も悪かったんやない？
きっと俺にはわかってたんちゃうん？？」
「わからんかったよ、だから倒れたんやんか」
神ちゃんが倒れたのは俺のせい。
どことなくわかってたけど知らんふりしてた。
普段から少量にしてた食事のせいで体調が悪かったらしい。
白い肌は体調が出てたんやろう。
照史から電話が来た時、もう既に意識が朦朧としていて。
同日に淳太から手紙を渡されて、
俺との関係のことや、これを見て
二人で馬鹿にしていたと思った神ちゃんはもう耐えられへんかった。
慌てて駆けつけた時には、シゲって泣いてて、
照史を俺と間違えたまま会話を続けた。
「「淳太になれば」」
「「俺が淳太なら」」
何度も口にしながら手紙を破っていたって。
だいぶ落ち着いてから神ちゃんの話を照史が聞いて
どうしても行くって聞かへんから連れて行こうとしたところ
タクシーに乗る手前で倒れたらしい。
「…とまあ、こんな感じやな。」
「ま、まあ、もう済んだことやし！」
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non(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます！！suta.様のかみしげが大好きです😭これからも更新楽しみにしてます😭 (2023年1月4日 1時) (
レス) @page43 id: 75b3cd701b (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - kikaさん» 嬉しいです〜！😭💗💗💗幸せに向かうと手が止まってしまうんですが…笑ともくん幸せになりますように！！笑 (2022年12月9日 7時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - ともくん……幸せになってくださいーーー😭続き楽しみにしています‼︎ (2022年12月8日 6時) (レス) @page25 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - 名無しさん» ご丁寧にありがとうございます😰😰 (2022年11月9日 18時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼致します。オ/リ/フ/ラがついたままになっておりますよ…。 (2022年11月9日 15時) (レス) id: 3c150abdca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suta. | 作成日時：2022年11月9日 6時
