rd× お互いに2 ※ ページ33
「神ちゃん、最後にいい？」
やっぱり最後なんや。
うん、って頷いて体を起こして、服を拾い集めた。
慌てて起き上がったしげも同じように服を集める。
意味もなく脱がされたTシャツを着ると後ろから抱き締められた。
「…ごめん。あの、今まで。」
「んーん。」
「俺知らんかってん。好きな人おんのにいっつもごめん」
「…」
「今からでも間に合うかな？！…神ちゃん、ごめんな。」
「んーん。もう遅いねん」
「えっ…ごめんっ、俺のせいや、ごめん神ちゃん、」
腕を離して反省したように正座をして下を向く。
未だに反応してなくて勃ってないのがわかる。
体から俺を求めてないんじゃ、もう無理や。
「しげは悪ないよ。俺に魅力がないだけ。
だって実際、しげも勃たへんやんか。」
ははっと笑って見せると息を呑んで俺を見た。
泣きそうな顔してこっちを見るけど泣きそうなん俺やで？
「俺はっ…、」
「ん？」
もしかしてソッチ？
俺が抱かれる側じゃなくて、抱く側やった？
それなら、ちょっと納得できてまう。
いや、でも待って？そんな様子ちっとも…
「俺、ごめん。ほんまは神ちゃんが好きやねん。」
「えっ、」
「好き過ぎて、会えると思ったら、…その、堪らんくて」
待って待って。俺のことが好き？え？
スマホをざっと俺に差し出すと俺がアイスを食べる動画…？
なにこれ、こんなんいつ取ってたん？
「これ、望がくれて、…あかんのわかってたけど、
おかずにしてました、」
へえー、そーなんや！だから勃たへんかってんな！
なるほど、解決したわ〜、よかったよかった、
「って！！よくないわ！！！！」
「ひいい、ごめんて…、だって可愛いし、
抜いて行かないと、めちゃくちゃにしちゃいそうやもん…」
子犬のようにシュンと項垂れてついてもない耳が垂れる。
ふっざけんな。俺は覚悟決めてたのに！！
「じゃ、じゃあ、！抱ける？」
「もちろん！！でも、可愛すぎて…勃たへんの！！」
「じゃあそれなんなん」
「なにって…」
そうしげが自分のに視線を落とすと、さっきまでのは？！
ってくらいテント貼ってて、先っぽは色が変わってる。
「…すみません。でも神ちゃん、好きな人おるし、」
「俺は！しけがすきやの！
…魅力ないから、無理なんやと思った…」
「えっ、神ちゃん魅力しかないやん！
撮影の時とかほんっっまにいったいのなんの！」
「も！ばか！/ …不安やったのに、」
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作者名：suta. | 作成日時：2022年9月18日 10時
