rd× 大好きやから続3 ページ18
.
「あっくん!チケット取ってくれたんですか?!」
「おう、もんち!当たり前や!この日なんやけど…」
あれから何度か舞台を一緒に見に行くことが増えた。
休日もそうやけど仕事終わりに向かうのが好きで、
よく待ち合わせをしては一緒に劇場に足を運んだ。
あっくんの知らないことが知れたり、
実は淳太さんと付き合ってることを聞いたりした。
だからもちろん舞台もご飯も3人で行く。
「ごめんなさいっ、俺、知らなくてっ…」
「ええんよ!淳太くんももんち大好きやから」
そう言ってくれたから、たまにお菓子作って渡したり、
2人のお弁当を作って差し入れしに行った。
「ほんま、もんちの飯はうまいなあ!!!」
「ほんまやわ、神ちゃんの弁当最高すぎる。
シゲは毎日こんなん食うてんのか、」
一緒に食べるお昼休みが楽しみだったりする。
…大毅さんはお昼休みにお弁当を貰うことが増えたから
俺も遠慮して作らなくなった。
やって、せっかく使った弁当食べて貰われへんかったら
女の子やって悲しいやろ?
俺も何度も忘れて行かれて悲しいやもん。
作らなくなった理由は実はもう一つ。
朝何度も置いて行かれたん。
最初は部署まで届けに行って居たけど
女の子から告白される姿やったり、差し入れ貰うところを見て、
もしかしたら遠回しに断ってたんかもって思って
弁当を作らなくなった。
「…弁当、やっぱり大変かな、」
そう声をかけられたから、
「うーん、そやなあ…朝起きるの俺苦手やし」
そういえば大毅さんも断りやすいかなって思って。
案の定、そうやんな、明日からいいわ!そう断られた。
いらんなら、いらんっていえばいいのに。
…明後日の誕生日、どうするんかな。
誰かとデートするかも知らへんし、聞くのも野暮かなあ。
そういや、流星に誕生日プレゼントと称して、
ピアスをペアで送ったんよ。
のんちゃんとお揃いでつけれるように。
休みの日は2人でつけてくれたりして
幸せそうな写真が送られてきた。
…いいなあ。俺ら、いつからデートしてないんかな。
仕事から帰って、ご飯を食べて。
たわいもない話をして、ベッドに入って。
大毅さんがしたい日にシて。
休みの日は大毅さんが仕事ばっかりで忙しそう。
本当に仕事かはわからんけど。
「明後日、早く帰れそうやねんけど 神山予定ある?」
「俺も早く帰れそうです。何もないですよ」
「そっか、たまにはゆっくりしよか」
「はいっ、」
お誕生日、一緒に過ごせそうかも。
252人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:suta. | 作成日時:2022年9月18日 10時