rd× 大好きやから続15 ページ30
「淳太、早退」
「あいよ」
「神山、濱ちゃん言うてこい」
「へっ…俺も?」
「あほか、なんで1人で帰んねん」
もう首に腕回されて、ほとんどヘッドロック。
引き摺られるように会社に戻って、そのまま早退の準備させられる。
「あー、もう!」
うじうじしてる俺に痺れを切らしたのか
内線用の電話を手に取り俺を睨んだ。
「濱ちゃんは?…俺。神山早退で」
ガチャンっと受話器を下ろして腕を掴むとそのまま飛び出してしまった。
「重岡さんっ、どこ行くんですかっ」
「うるさい。早よ乗れや。」
タクシーを捕まえて、押し込まれると行き先は重岡さん家。
勝手知ったる玄関を入りソファに投げられるように座らされる。
バランスを崩した俺はソファに肘をつくと
息を吐く暇もなく、もちろん起き上がることもできずに
視界が真っ暗になった。
「んっ…/ ふっ、…ぅっ、/ んちゅっ…/ んんっ…」
「…はぁ、ん、」
熱く溶けそうなくらい舌を絡めて、水音が響く。
まだ外は明るいのに聞こえてくる音が不適合過ぎて
余計に興奮してしまう。
「とも、こっち見て。」
「ぷはっ…はぁ、…っ、/」
「もう絶対離れんといて。全部頂戴。…全部、欲しいから。」
「重岡、さん…?
俺、…俺ほんとは、寂しかった、女の子から貰うお菓子も、
連絡先も当て付けやと思ってました。
早く別れてって言われてるって…。
誕生日だって、過ごす人がいるかもしれないじゃないですか
…弁当も要らないから置いて行ったと思ってました。
元々は俺だけが好きなんですから、わがままやって、」
はあ、と大きなため息と同時にちゅっと、キスが降ってきた。
「俺も元から好きや。
お前に言われた時ラッキーやって思ったし。
甘いの好きやったから貰って、何が好きか探ろうとした。
ごめんな、傷つけてたな。」
ぎゅっと抱きしめられて嬉しくて仕方ない。
全身から好きって言葉が伝わってくる。
優しい匂いも体も、全部全部好き。
「お前、ハート飛んでる」
「えっ、嘘!」
「んは、ほんま。」
俺に跨ったままジャケットを抜いて俺のボタンに手をかけた。
スルスルシャツの中に手を入れて、身体中に手が這い回る。
「待って、大毅さんっ、/」
「んー、大毅がええ。」
「…やだ。」
「なんで?」
「だって、恥ずかしいもん」
「あー!もう!!」
え?そのあと?ボロボロになるまで愛されて
次の日土日で良かったよ。
…誕生日やり直しすんねんて
fin
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作者名:suta. | 作成日時:2022年9月18日 10時