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青
店「ありがとうございました。
またお待ちしております。」
手を引かれて店を出た。
あたりは真っ暗なはずやのに
街頭やら店の電気でギラギラしてる。
安「ねぇ…っ、どこっ、行くんですか！」
す「…。」
こんな所見られたら何されるんやろ。
どんどん暗い方に歩く。
掴まれた腕も痛くなってきた。
怖い。見つかったらどうしよう。
今から何されるんやろう。
怖い。亮が怖い。怖い…怖い…っ。
安「怖いっ…怖いよぉっ…」
足が震えて動かない。
腰が抜けたんか、蹲ってしまった。
安「叩かないでっ、謝るからっ…ごめんなさいっ」
謝んなきゃ。目合わせちゃダメっ…。
我慢しなきゃ、ごめんなさいっ。
す「おいっ、や す…？」
安「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ…。
亮、許して、お願いだから、殴らないでっ」
す「や す！おい！どしてん！」
安「やだっ、こないでっ…痛い…っやだっ、
謝るからっ、もうす ばるくんに
近づかないからっ！」
どうしよう。亮が俺のことを見てる。
目の前で大きな声で怒ってるんや。
また殴られる。また蹴られる。
今日は何したんやろ。お願い殴らないで。
す「や す！や す！」
違うっ…この声は、す ばるくん…。
す ばるくんや…。あれ、亮は？亮はどこ？
す「ごめん、怖かったな。ごめんな。
こっちおいで、な？」
安「すば、る…くん、…？
亮、亮はどこいったん…？
戻ってくる前に俺、離れなきゃ。」
周りを見渡しても亮がいない。
どこに行ったん？俺帰らんと。離れないと。
す「亮なんかおらんよ、おらん…。
ごめん、怖い思いさせて。もう大丈夫やから。」
安「おらん…？絶対？殴りにけえへん？」
す ばるくんに抱きしめられながら、
背中を撫でて落ち着かせてくれる。
あったかい…懐かしい…。
前もぎゅってしてくれた。
俺が泣いた日。そばにいてくれたの。
す「おらん。大丈夫。」
安「ん…よかった…。こわかった…」
落ち着く。す ばるくんの匂い。
久しぶりやなあ。こんなに近づけるのも。
…あ、そう言えばさっき解決したんやん。
謝ってくれて、そーやそーや。
安「ごめん、す ばるくん。
もおへーきやから離してええよ。」
俺が取り乱したせいです ばるくんもびっくりしたやろ。
ごめんね。そう言って離れようとした。
でも、そのままギュって抱きしめられて。
す「や す…。好きや。お前のことが。」
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作者名：suta. | 作成日時：2021年3月21日 2時
