cross touch ページ35
※怖い表現多々あります。
嫌な方はスキップください。
青
亮「なあ、また俺じゃなかってんけど。」
安「ちがっ…その、ごめん…。」
亮「ごめんじゃないねん。もうなんなん。
また色目使ったんやろ？今度は何？なあ。」
安「ぃっ…ごめんなさいっ…。」
髪掴まれて頭を引っ張られる。
痛いけど痛いって言えばまた怒られる。
亮はしぶやんが好き。
よく相談してくれた。
2人でお酒飲みながら、泊まったりとか。
でもそんな関係あっという間に壊れるねん。
元々は俺が悪いねん。
亮がしぶやん好きなの知ってたのに
2人で飯に行ったから。
いや、正しくは誘われて飯行こうとしたから。
俺も何も考えてなかったわけじゃない。
亮のことどう思ってるか聞こうと思ってた。
でもそんなん伝わるわけない。
それに亮が裏切られたって思うのは仕方ない。
だって俺もしぶやんが好きやから。
誰よりも好きなつもりやった。
でもしぶやんは俺を避けてたし、
俺はおーくらや丸といることが多かったから
あんまりおれんかったし。
やから諦めよって。
亮のこと応援しよって決めてたのに。
だからいいねん。そんなんは。
でも早く誤解を解きたいのに、やめたいのに、
亮がこんな風になってしまった。
俺、違うねん。
好きやけど亮から取ろうなんて思ってない。
俺が付き合いたいなんて思ってないのに
なかなか信じてくれへん。
亮は俺が好きやったこと知ってるから、
余計そうなんかもしれへん。
亮「次喋ってるとこ見たらただじゃおかんで？」
よかった、今日は顔だけで済んだ。
痛い…口の中切ってもうた。
口の中が鉄の味がする。
あかん、唇も切れてる。洗わんと。
廊下に出ると目の前にいるんは、
会っちゃいけない人。
す「おう、って…お前どうしたんや？」
安「おはよ…な、なんでもないの。」
心配そうに俺に手をかけようとする。
まだみんな来てないのに、なんで今日に限って。
す「どこいくねん、ついてこか？」
安「んーん、へーき。ありが」
亮「しょーちゃん。どしたん？トイレ？」
今一番来てほしくなかった。
喋っちゃった。どうしよう。トイレ行きたいけど
今行ったらまた殴られる。
安「いや…その、」
亮「俺がついてったげる。行こ。」
亮「なあ、なんでなん？」
安「ぅっ…ごめんなさい…。」
案の定怒ってる。
亮「収録は離れて座って。」
早く楽屋に戻りたかったんかすぐ出て行った。
お腹が。どうしよ、息が、痛い…
す「おい！どしてん！」
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作者名：suta. | 作成日時：2021年3月21日 2時
