◯ ページ17
青
「おん。嫌。」
…やっぱり。
俺も忘れたかったの。
今日は丸に慰めてもらおーかな。
そんな暇ないくらい泣いちゃうかも。
「だから俺にも教えて？」
「え？」
「お前の知らんとこ。」
それって、どーゆー…
「俺も知りたい。それに」
体離されて音を立ててキスされる。
何回も繰り返すのがだんだん長くなって、
苦しいから口開けた途端に舌が滑り込む。
深くなぞられて飲み下すのに必死。
「んんっ、/ ん、/ ぷはっ、」
「悔しいやん？
まあ俺の方が気持ちええで。そら。」
耳元で呟かれる。
自分でもわかる。今きっと顔赤いはず。
や、な、それっ、もおおお！！！
「…いっぱいしたことあるん？」
なんだろ、俺じゃない人とシたって思うと嫌。
俺だってシたのに、やだ。す ばるくん。
「ん？俺したことないで。男と。」
なーんだ、よかっ、、、え？今、なんて？
「だから、男とした事ない。
「えっ、だっ、へ？」
ケラケラ笑って俺の首筋をつーっと舌でなぞる。
「せやからお前にリードして貰わなな。」
むむ、なにそれ。悔しい。
恥ずかしいし、俺ばっかっ！
「ぉわっ！！！」
首に腕回して俺にぐっと引き寄せる。
俺だって、俺だって
「す、す ばるくんでっ、
いーっぱいに…してね。/」
背伸びして音を立ててキスをする。
「なっ、お、え！？」
「…やだ？」
腰に手が滑り込んだと思ったら服の中を
綺麗な指が這い回る。
「ぁっ、/ んんっ、/ ふ、やっ、/」
横腹を通り過ぎて胸の辺りを
少し冷たくなった手で掴まれて
「な、隣に聞こえちゃうで？」
意地悪く掠れた声で俺を刺激する。
いじわる。そんな顔しないでよ。
「…おとまりしてくれる？」
「むしろ俺が連れて帰ったろか。」
なにそれ、でも、ありかも。
だって早くす ばるくんのになりたいから。
「ふふ、出てくるまでご飯食べよ。」
優しい目で俺を見て頷いてくれる。
ふふ、優しいなあ。大好きだよ。
「なあこの手、ほんまはどーしたん？」
俺の手を取って優しく撫でる。
気を遣ってくれてるのかそっと触れて。
ソファに座れば膝の上に乗せてくれる。
「…俺がねいらないことしたの。
そしたらたまたまあたっちゃって…
もおいいの、気にしないで。」
そう言えば、ん、なんて短く返事して
頭を撫でてくれる。
「可愛いや すが取られるかと思った。
もう俺のやからおーくらに触ったあかんで？」
「触っちゃダメなの？」
「当たり前やろ？じゃないと…」
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作者名：suta. | 作成日時：2021年3月21日 2時
