Cream soda ページ1
青
「や す！！！こいつ、お前が好きやねんて！」
打ち上げでべろべろになった横が大きな声を出す。
「あほ！！言うなや！！」
その横にいたす ばるくんが怒ったように
横を叩き始めた。
「えっ、」
ずっと好きやった。
まさかす ばるくんも好きやなんて。
嬉しい。
でもよく見たら三馬鹿はべろべろになってて
しんちゃんもへらへら笑ってる。
「こりゃあ、微妙やなあ。」
年下組が肩寄せ合って、腕を組む。
「どーですかな。おーくらさん。」
まるがおじいちゃんみたいな口調で話し始めた。
「難しいですな。」
「でもさ、でもさ！！
前にもそんな話出てたやん！」
亮が前に乗り出して声を上げたけど
みんなにぎょろって睨まれて、
「…出てた、と、思いま…す？」
俺、新人設定にします、ってボソって呟く。
そんなんいいのに、笑笑
「でもさあー、ほんまにわからんよね。
あの人って。」
たしかにわかんない。
俺の隣で拗ねる亮の頭よしよしってしながら頷く。
「…でもまあ、いー、」
「「あー！！！！」」
す ばるくん以外の2人がこっちを指さす。
「これはこれは！！いいんですか！？」
「も〜、焦ったいなあー！はよいてこい！」
押し出されるようにす ばるくんがこっちにくる。
な、なに？怖い。怒られる？
4人でひっついて怯えてたら
「…や す、今日、おれんち…こうへん？」
小さい声で誘われた。
みんな俺の顔とす ばるくんの顔交互に見て。
「あ、うん…。いきたい。」
なんて俺も勿体ぶって返して。
恥ずかしいもんだって。
「ひゃあああああああ！！
えーやんえーやん！！」
「あんたらはよ帰りーな！！」
「ちょっとちょっとなんかえろない！？」
口々に言いたい放題やけど
俺の両隣に座るたっちょんと亮が
俺のに2人で腕回して
「変なことしないでよね！」
「そーそー！しょーちゃん可愛いからって！」
す ばるくんを睨みつけるように見てるけど
2人とも顔がニヤニヤしてる。
「もー、そのOLみたいなノリやめろや」
しんちゃんからお叱り受けてやっと離れた。
俺も恥ずかしかって、うん、って下向いて。
もう帰りって、みんなに押し出されて、
2人で店を出た。
酔ってるんか、なんなんかちょっとフラフラしてる。
タクシーに乗る間も一言も話さずに時間が経つ。
「…なんか、ごめんね。」
部屋の鍵を探すす ばるくんに呟いた。
ノリとはいえ、こんなとこまで来てしまった。
「…こっちこそ。ま、中、入りや。」
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作者名：suta. | 作成日時：2021年3月21日 2時
