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弐 其ノ卅玖 ページ50

「蒼紫が消えた!!?」

その言葉に会場が一気にざわついた

「窓はひとつも無ェ…、ってェ事は下の出入口から出たはず……」

だがしかし、警官は下の入口から入ってきた。

この屋敷になにか仕掛けがあるはず…

「いや…違う。出入口は下の他にもうひとつあるでござる」

『まさか、先程高荷さんが話していた…』

「あ!観柳の“隠し通路”!!剣さん達が三階の展望台に来てから警官隊の突入までの数分の間に天井裏の通路を使って脱出したんだわ!」

ダダダとその隠し通路の出口までみなで走った。

雑木林の中、ひとつ不自然に穴が空いており、そこには隠し通路と思われる道と、聞いたの扉があった。

ふっと顔を上げるとそこにはあの御庭番衆(あいつら)の首を持った四乃森が塀に立っていた。

「おめーのせいじゃねぇよ。あの回転式機関砲(ガトリングガン)はどうしようもねえ。御庭番衆(そいつら)はおめーを生かすために死んだ。けど、決して恨んだりしちゃいねーよ。」

左之助が落ち着いた声で四乃森へと声をかけた

そして兄は口を開いた

「蒼紫。お主がもし、どうしても自分を許せぬのなら、今一度拙者と闘え。」

真っ直ぐ、その目に四乃森を映して、はっきりと。そう言いきった

「闘って、拙者を倒して、“最強”の二文字を四人の墓前に添えてやれ」

四乃森はそのまますっと身を返した



「抜刀斎。俺がお前を殺すまで、誰にも殺されるなよ」



そう言って四乃森蒼紫は消えていった。



家に帰ると薫さんが傷だらけの手で迎えてくれた。
朝餉を作ってくれたようだが、左之助と弥彦は食べずに寝るそうだ。
兄様と高荷さんは頂いていたが吐き出していたのはまぁ、と言ったところか。
色々あって、高荷は玄斎先生の元で医師をすることになったそうだ。

四乃森との再戦が今後に迫っていると思うとまたそれもこの人の人の良さが原因になっているのだろうと思う。

だが、今は戻ってきた平和に少し肩の力を抜いてしまったのだ。


武田観柳編 完
--------キリトリ線--------
はい。無理やり終わらせました。あの、50で終わらせたかったんです。すみません。

という事で、続編行きます。
今、弥彦くんのお話を書こうか悩んでいるのですが、書かないと燕ちゃんのこと分からなくなりますかね。どうしようどうしよう。

えっと、まあひとまず、ここまで読んでいただいて幸いです。
ヒット数も800を超え、嬉しい限りです

本日はここまで。次回から続編行きます。

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設定タグ:るろうに剣心 , 緋村剣心   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - チア様!コメントありがとうございます!私も文才がない中、必死に勉強しながら書いている所存でございます。これからも日々精進していきますので暖かいような生暖かい目で見守ってくださると幸いです! (2021年1月24日 22時) (レス) id: bdcd37c099 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 儚い貴方との思い出を楽しく見させて貰ってます!これからも、頑張ってください。楽しみにしてます! (2021年1月24日 20時) (レス) id: 85b9df66b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月18日 21時

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