弐 其ノ廿玖 ページ40
「闘うべき時に闘えなかった江戸城御庭番衆に残った、闘いしか知らず、闘うことしか出来ない惨めな四人だ。」
「ならばせめて、“最強”というあでやかな華を御庭番衆に添えて誇りに換えてやりたかった──」
「とどめを刺せ。でなくばその先俺は何度もお前を狙うぞ。」
お前を狙う
その言葉に私はぴくりと反応した
『…そんなに死にたいのであればトドメを刺してあげますよ。江戸幕府最強の剣士の私が。』
刀を抜刀する。すると兄はすっとその手で私を止めた
『っ、何を…』
「構わぬ…気の済むまで挑んでこい」
「剣心！」
「だが、他の者を巻き込む闘いは決して許さぬでござるよ」
兄はそう言った。甘い男だ。トドメを刺せばもう二度とこんな面倒なことが襲ってこないというのに、こんな男のために情けをかけるとは。
あの幕末から何があったかは知らないが、随分と腑抜けたようだ。
バァンっと入ってきた側の真正面にある、もう片方の扉が開いた？
そこに立っていたのは
「はろぉう。あんまりあなた達かまだらだら話し込んでいるから待ち切れなくて出て来てしまいましたよ。 」
武田観柳であった。
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碧(プロフ) - チア様！コメントありがとうございます！私も文才がない中、必死に勉強しながら書いている所存でございます。これからも日々精進していきますので暖かいような生暖かい目で見守ってくださると幸いです！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: bdcd37c099 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 儚い貴方との思い出を楽しく見させて貰ってます！これからも、頑張ってください。楽しみにしてます！ (2021年1月24日 20時) (レス) id: 85b9df66b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2020年12月18日 21時
