弐其ノ拾伍 ページ26
「ここから先は多分、御庭番衆が、守っているはず。気を抜くんじゃねーぞ!」
と、勝手に仕切り始める弥彦くんを左之助くんが押え付ける。
バンと扉を蹴破るとそこには、神谷道場で兄弟子と闘った、お面の男がいた。
「……驚いたでござるな。お前程の使い手がいきなり一番手でござるか…!」
「だから言ったろう。焦らずともいずれ闘うことになるとな」
「江戸城御庭番衆密偵方“般若”。御頭の命によりこの場を死守する!」
『…変わりましょうか。』
「いや、拙者が相手する。」
と、私をとめ、前へと出た。
「…不要の闘争は出来れば避けたいでござる。そこをどいてはくれぬか?」
「御頭の命は絶対だ。」
般若さんは拳を握り、ガンとぶつけあった。それと同時にガキィィィンという金属音が廊下に響き渡る。
「ヤロウ革手袋の下に鉄甲をはめてやがる。それでこの間はいとも簡単に剣心の一撃を止められたって訳か。」
『確かに止めた衝撃を抑えたのは鉄甲でしょうが、止めたコト自体は般若さんの拳法家としての腕──』
「戦うしかなさそうでござるな。」
兄様は腰を低くし、戦闘態勢に入った。
「お主の実力は知っている。悪いが、手加減は出来ぬぞ」
「それはこちらとで同じ事」
こちらも同じく、拳をかまえ、戦闘態勢に入る。
「いくぞ。」
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碧(プロフ) - チア様!コメントありがとうございます!私も文才がない中、必死に勉強しながら書いている所存でございます。これからも日々精進していきますので暖かいような生暖かい目で見守ってくださると幸いです! (2021年1月24日 22時) (レス) id: bdcd37c099 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 儚い貴方との思い出を楽しく見させて貰ってます!これからも、頑張ってください。楽しみにしてます! (2021年1月24日 20時) (レス) id: 85b9df66b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧 | 作成日時:2020年12月18日 21時