弐 其ノ玖 ページ20
「どうでえ?」
「どうと言われても…当創傷や骨折の処置なは経験はあるが解毒となると…優、お主は…」
『出来ないわけではありませんが、素人ですので死んでも文句は言わないでくださいね。』
「そうか…とにかくますま傷口から毒を吸い出して──」
「わかった!」
薫さんが弥彦くんの腕をとったところで高荷さんは止めに入った。
「止しなさい!」
「やひこを皆殺しにしろって言うの?あなたは引っ込んでて!」
「お馬鹿!傷口から毒を吸い出すのは細菌の感染を引き起こしてかえって良くないのよ!素人の出る幕じゃないわ。下がって!」
サッと診察に入った高荷さん。
高荷という名で予想はしていたがまさかとは。
「これは…曼陀羅葉の毒!お嬢ちゃんここ道場なんだからかかり付けの医者がいるわよね。薬剤を書くからその人に持ってきてもらって!」
「剣さんは湯を沸かして、それと手拭いと置き薬を用意して」
「君は氷屋へ行って氷をありったけ買ってきて!」
「貴方は毒の処置ができると言ってたわね、私の手伝いをしてちょうだい。」
『了解しました。』
高荷さんの迅速な指示を受けた私たちは準備に取り掛かる…と思ったが迅速すぎて3名追いついていない者がいた。
『解毒治療は時間との勝負!早くしてください!』
バタバタと動き始めた。
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碧(プロフ) - チア様!コメントありがとうございます!私も文才がない中、必死に勉強しながら書いている所存でございます。これからも日々精進していきますので暖かいような生暖かい目で見守ってくださると幸いです! (2021年1月24日 22時) (レス) id: bdcd37c099 (このIDを非表示/違反報告)
チア(プロフ) - 儚い貴方との思い出を楽しく見させて貰ってます!これからも、頑張ってください。楽しみにしてます! (2021年1月24日 20時) (レス) id: 85b9df66b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧 | 作成日時:2020年12月18日 21時