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次の日、侑とりんたろと銀ちゃんにお菓子を届けに行く。
結局材料がなくて、治と同じクッキーになってしまったが
喜んでくれるだろうか。
初めに侑に渡しに行くことにした。


侑「これ、俺に?!!!??」



「うん。美味しくなかったら全然」



侑「食べる!!のんちゃんがくれたものなら石でも食べる!!」



「私があんたらに石あげたことある?」




侑は嬉しそうに受け取ってくれた。
あ、忘れてた忘れてた。



「あ、これ愛情込めて作ったよ。」


侑「はぅ!!!!!!!!!!!!」



侑は悶絶して受け取ってくれた。
もしかしてこれでいけてしまうのか。
適当って言ってごめんね信ちゃん。ありがとう。


次にりんたろに届けに行くことにした。



角名「作ってきてくれたの?のんちゃんありがとう。」



「いいえ〜。愛情込めて作ったよ。」



角名「へぇ、そんな可愛いこと言ってくれるんだ。

次からは俺だけに作ってね。」



「あの双子相手にそんな高度なことできないよ。」



りんたろはそうだねと笑うとこれインスタに載せるねと言って
自分の教室に戻って行った。

銀ちゃんにも同じように渡すとご機嫌で受け取ってくれた。
銀ちゃんは他の後輩に比べて素直で可愛い。
だから初めから不安ではなかった。


最後に三年生の教室に戻り信ちゃんを探す。



「これ、昨日の相談料。」


北「ほんまに作ってきてくれたんや。ありがとう。
甘いもん食いたかったから嬉しいわ。
今食べてもええ?」



「いいよ。」


信ちゃんは私のクッキーを見るなり
すぐに食べ出した。



北「これ美味しいわ。店出せるんとちゃう?」



「でしょ!お店出したら買ってね。」



北「もちろんや。
んでこれには、入ってないん?」



「何が?」



北「愛情。」



え?信ちゃんまでそんなこと言い出すのか。
想定外の質問だったがとりあえず



「入ってるよ。誰よりも大きいやつね。」

と茶化した。



北「ほんとなら嬉しいなぁ。」


ぼそっと呟くと早よ次移動せなと私を急かしてくる。
今回は一件落着したが、今度から誰か一人だけに
何かするのはやめようと心に誓った。




アラン「俺の分は…?」



「ほんとにごめん忘れてた。」

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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年3月3日 1時

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