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角名「でも、俺クッキーよりのんちゃんが好きだから
もう少しこのままでいていい?」



りんたろは、私の袖を引っ張ったかと思ったらぎゅっと抱きついてくる。


「重たいから離れて。」


だめ?と首を傾げてくるりんたろはかなりあざとい。



治と侑に隠すように抱きついてくるりんたろに
私はなかなか抵抗ができないでいた。


「今度ちゃんと作るから、とりあえず離れて。」



角名「お菓子よりのんちゃんがいいなぁ」



「ほら、早く準備しておいで。」



そういうとけちと一言だけ呟いて離れてくれた。



そのうち半泣きになりながら治にしばかれた
侑がきゃんきゃん吠え出した。



侑「のんちゃん、俺にも作って!!!!
じゃないと嫌や!!!!!!!!!
俺は練習せん!!!!!」



「わかった。わかった。作るから練習は参加してね。」




侑「治よりすごいやつな…。」



むくれてる侑をよしよししてご機嫌をとる。
やっぱり治だけにあげるのは面倒臭いことになってしまった。
初めから全員分にすればよかったと大反省。





「何作ろう。」



北「浮かない顔してどないしたん。」



何を作るか悩んでいると信ちゃんが声をかけてくれた。
私は事情を話し解決策を考えてもらうことにした。



北「そんなん簡単や。愛情込めて作ったって言えば
侑も角名もなんでも喜ぶやろ。」



「あのねぇ、いくら単純とはいえそんなうまくいかないでしょ!」



信ちゃんにしては結構適当だなと思いつつ
方法も他にないのでとりあえずそうすることにする。


「失敗したら責任とってね。」


北「俺も甘いもの食べたなってきたわ。相談料頼むな。」



ニコニコしてる信ちゃんにはいはいと
相槌し、家に帰ってから作れそうなお菓子を作る。

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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年3月3日 1時

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