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「クシュン!」
「やっぱまだ寒いね。」
羽織ものに悩む季節がやってきた。
昼間は暑いが夜には寒さが残るこの時期。
パーカーを家から忘れてきてしまったため
さっきからくしゃみが止まらない。
アラン「のの大丈夫か?これで8回目やぞ」
北「体調管理しっかりしぃや。」
「ごめんね。アラン君、信ちゃんありがとう。」
アラン君はティッシュを、
言葉はきついけど、自分は大丈夫だからと
信ちゃんは私にパーカーを貸してくれた。
「信ちゃんの匂いする。」
北「当たり前やん。洗わんくていいから明日返して。」
はーいと適当に返事をしてパーカーでぬくぬくする。
こういう時に自分との身長差を感じる。
「やっぱり大きいね。」
北「そりゃ、男やもん。」
少しにこって笑った上機嫌な信ちゃんに
私もつられてニコニコしてしまう。
すると後ろから誰かが倒れる音と
パシャパシャとカメラの音が聞こえてきた。
侑「き、北さんのパーカー着てる!!
のんちゃんかわええ!!」
治「角名!前からも写真撮って!」
やかましさ全開だ。
バレーしてる時とは大違いな後輩がやってきた。
銀「いつもよりオーバーサイズだからか
萌え袖になっとるんかわええ!」
侑「ええなぁ!かわええなぁ!
なぁのんちゃん俺のも着てや!」
「えぇ、信ちゃんのだけで大丈夫だよ。」
私がそういうのもお構いなしに
侑は自分のパーカーを私に着せてくる。
治「のんちゃん似合っとるでかわええ。」
「これ逆に暑いんだけど。」
信ちゃんのパーカーの上から
さらに侑のパーカーを着る。
大きいからか呼吸がしづらい
角名「のんちゃん。はい。俺の。」
「待って、いらないよ。」
治「ツムと北さんだけずるいよなぁ。」
「助けて。」
アラン「あかん!!!!!!ののがしんでまう!!」
後輩の悪ノリが発動してしまった。
みんなが私にパーカーを着せてくるせいで
重いし暑いし顔は出ないし死にそう。
侑「こうなったら勝負や!!!!
誰がのんちゃんのパーカーに相応しいか!!」
結局、その場では埒が明かずお開きとなった。
後日、信ちゃん以外のメンバーは
全員風邪をひき信ちゃんに呼び出しを食らっていた。
北「体調管理やで。」
アラン「なんで俺まで…」
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年3月3日 1時