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黒尾「へぇ、赤葦って意外と積極的なんだな。」



突然後ろから声が聞こえ振り返ると
今まで見たことのないくらいの真顔で黒尾先輩が立っていた。



黒尾「モテモテでよかったじゃん。」


真顔から一変、にっこりと笑いはじめるが
目が全く笑っていない。
いつもの黒尾先輩と違って少し怖いと感じてしまった。



どうすることもできなくなって
目を逸らしてしまうと良いタイミングで
重役出勤の日向、影山が入ってきた。





私は、逃げるようにして日向と影山に駆け寄る。



日向「あーーー!一ノ瀬さん!!後でサーブ教えてください!」


影山「一ノ瀬さんちわーす。俺も後でトスのこと少し聞きたいです。」


田中「お前らそれより早くアップしろ!!」




田中によって静止されてしまったが
この二人のおかげで空気が少し助かった。




しばらくすると日も暮れ練習が終わる。
みんなは腹へったなどと小言を漏らし
食堂へと向かっていた。



私たちも同様にして食堂に向かう。
ここの食堂は本当に美味しくて
私もここにすればよかったと少し後悔した。


食べ終わると
部屋に戻り他のマネージャーたちと談笑する。


清水「やっぱり東京は暑いね。」


白福「でしょ〜。でも気抜いてると風邪引くから気をつけてね〜」


雀田「ひとかちゃんのこれ自分で作ったの?すごーい!」


谷地「はい!!いいえ!!」



高い笑い声が響くここはすごく落ち着く。
私は会話がいつもワンテンポ遅くなってしまうが
気にせず話してくれるのが本当に嬉しかった。



話していると自分のジャージがないことに気づく。
多分食堂に忘れてきたのだろう。


”食堂にジャージを忘れてきたので取りに行ってきます。”



そう一言残すと私は食堂まで向かう。
食堂の人はみんな帰っており真っ暗だ。
電気をつけると赤いジャージがポツンと置いてある。



やっぱりここにあった。ジャージを拾い
他に忘れ物がないか確認している時だった。



赤葦「あれ。偶然ですね。」



偶然なのかわからないが
赤葦に話しかけられたのだ。



赤葦「よかったら、少しだけ話しませんか?」

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ぴぴ(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます。頑張ります^^ (3月1日 19時) (レス) id: 2e3bf243e3 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月1日 18時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年2月28日 2時

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