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練習も終わり、撤収する時間となった。
孤爪と犬岡は日向と仲が良くなったらしく
またねとやりとりをしていた。
そのうちこちらに気づいた日向が
日向「一ノ瀬さん！次会った時サーブ教えてください！
あと、トスも欲しいです！！」
ときらきらの顔で言ってくるもんだから
思わず頭を撫でてしまった。
”ありがとう。また今度ね。”
若干顔が赤い日向に癒されていると
また黒尾先輩に強制終了と遮られてしまった。
そして烏野高校とお別れの挨拶をし、
東京に帰る新幹線に乗り込んだ。
改めてこの合宿でたくさんのことを知ったなと
ぼんやり窓を眺めながら考えていた。
少しだけ打てたサーブにやっぱり私はまだ
バレーが大好きなんだなと実感もできた。
久しぶりの感触にずっと手を見つめる。
今度はいつできるかな。
次は日向にトスをあげたいな。
そんなことを考えていたらいつの間にか寝てしまっていた。
数十分経ち、あぁ、安心する匂い。
そう思って薄目を開けると黒尾先輩の顔が近くにあった。
どうやら肩を貸してくれているらしい。
視線は首へと移る。
綺麗な首だな。でもどこか男らしさもあって。
あ、こんなところにほくろがある。
寝ぼけていた私は、
なぜか首元にあるほくろをなぞる。
みるみるうちに黒尾先輩の首元が赤くなった。
黒尾「起きた？おはよう。」
その瞬間完全に目が覚め、自分の恥ずかしさに気づく。
すみませんありがとうございますと
肩から離れようとした。
黒尾「もう少しだけ。このままでいて。」
しかしそれは黒尾先輩によって制止されてしまった。
肩から伝わる鼓動。すごく速い。
私の鼓動もそれに比例して速くなる。
眠れるわけもなく、ただひたすらに無言のこの空間で
二人の速い鼓動だけがずっと響いていた。
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ぴぴ(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます。頑張ります＾＾ (3月1日 19時) (
レス) id: 2e3bf243e3 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月1日 18時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ | 作成日時：2024年2月28日 2時
