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黒尾「マネージャーする気にでもなった？」
ニヤニヤしながら黒尾先輩は聞いてくる。
もうこうなったら仕方ない。
私も覚悟を決める。
" 聞きたいことがあります。"
黒尾「いーよー。」
" 私は逃げました。"
" また逃げるかもしれません。正直怖いです。"
" それでも私を誘う理由はなんですか？"
くだらない質問だって笑われるかもしれない。
それでも私は、こんな私を否定して欲しかった。
だけど、黒尾先輩はまっすぐな瞳でこちらを見ながら
答えてくれた。
黒尾「そんなの決まってんじゃん。
シンプルなことだ。
Aがバレーをまだ大好きだからだ。」
そう、それだけだ。
わかっていたことだけど、
この人に言われると妙に説得力がある。
黒尾「逃げたって逃げたって心の中で
バレー大好きな気持ちは変わってない。
そうだろ、だからここに来た。」
黒尾「俺たちはAの足を治してあげることはできない。喋れるようにしてあげることもできない。
だけど、気持ちを背負ってバレーすることはできる。」
黒尾「どう？残りの2年間俺たちに預けてみない？」
そう言われて私は頷くことしかできなかった。
わがままな私はきっと誰かに私自身を否定して欲しかった。
間違ってる。バレーはやらない方がいい。
そうやって自分を納得させようとしていたのだ。
バレーから逃げる理由を必死に探していたのだ。
" 私のバレー人生あげます。"
" だから引き継いでください。"
プロポーズかって黒尾先輩は笑っていたけど、
私は涙でびしょびしょだった。
そのうち冷えるからと上着を貸してくれた。
暖かくていい匂いがしてもっと涙が止まらなかった。
少し経って泣き止んだ頃に
黒尾先輩に手を引かれ体育館へと足を踏み込んだ。
黒尾「新しいマネージャーの紹介をする」
ニヤリと笑ってこちらを振り向く。
落ち込んでばかりではダメだ。
第二のバレー人生ここからまたスタートさせる。
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ぴぴ(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます。頑張ります＾＾ (3月1日 19時) (
レス) id: 2e3bf243e3 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月1日 18時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ | 作成日時：2024年2月28日 2時
