∞八の字探偵事務所∞ (ページ17)

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ネコとページ17

「おーい、ビビり大倉ー、ティッシュ取ってー」

「その呼び方やめて。」

大倉が渋谷に箱ティッシュを渡す。

「私より先に飛び出していきましたもんね」

「七瀬さんまで～」

大倉は両手で顔を隠した。指のすき間から、横山を見て、

「横山くんの顔を見るだけで、ビクッてなるんやから」

「誰が色白お化けじゃ」

「うわぁ！」

「わざとやろ！」

「依頼きたで～ペット探しやって。」

別室で依頼人の相談を受けていた、安田が事務所に入ってきた。

「でも、まだ仕事残ってるしなぁ」

「僕も」

「大倉は？」

「俺もアカンわ」

「すばるとAは空いとったな」

「うわ、ヒナもう下の名前で呼んでるわ」

「一ヶ月経ってへんのにぃ～」

「別に気にしませんけど…」

「はいはい、ほな行くで、七瀬」

安田からペットの写真を受け取り、渋谷は事務所を出て行った。遅れてAも後を追う。

「ちょっ、待ってください！準備できてないですって～」

ばたばたと事務所出ていく七瀬を見送りながら、丸山と横山がつぶやく。

「渋やんはまだ呼べないんやね。」

「人見知りみたいなとこあるからな。」