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traveler20 ページ20

風戸「そういう事だ。蘭くんに見られたのは一瞬だからね。だが、危険な芽は摘んでおこうって訳さ。さぁ、聞こうか。君の推理が合ってるかどうか……。」





コナン「いいとも。まずアンタはホテルの15階を停電にした後、手術用の手袋をはめ、傘立てに予め用意してあった傘を持ち女子トイレに行った。その傘の先端には前もって穴を開けておき、そこから銃を突き出して撃ったんだ!!……つまり、傘か火薬の粉と煙からアンタを守ったって訳さ。だからあの時、アンタからは硝煙反応が出なかったんだ。手袋はおそらく男子トイレから流したんだろう。」





風戸「正解だよコナンくん。やはり死んでもらうしかないようだ。」





蘭「コナンくん……。」





『あのさ、思ったんだけど、どいつもこいつも頭良すぎじゃね?』





安室「なんで君はそう危機感がないんですか!!今の状況分かってるんですか!?」





風戸先生がリロードをしながらこっちに近づいてくる。


ここは開けてる場所。


今いる岩陰から出れば、隠れるところがなく、格好の餌食。


つまり、詰んだ……絶対絶命の大ピンチってやつだ。


透さんはツッコみながらも私の手を握ってくれた。


コナンくんは蘭ちゃんの肩を掴み、盾になるようにして風戸先生を警戒する。


その時だった。





蘭「ねぇ、どうして?どうして君はこんなに私の事を守ってくれるの?…………ねぇ、どうして?」





蘭ちゃんの素朴な疑問。


コナンくんは”フッ”と得意げに笑うと、蘭ちゃんの手を取り、走り出した。





コナン「好きだからだよ。」





蘭「えっ?」





コナン「おめぇの事が好きだからだよ。この地球上の誰よりも……!!」





うっわ……あの子言ったよ……。


もはやプロポーズまがいの言葉を記憶のない蘭ちゃんに言ったよ。





『若いねぇ……。』





安室「なに、呑気なこと言ってるんですか!!僕達も行きますよ!!」





『うわっ!!』





問答無用で手を引っ張られ、若干たたらを踏みながらも、走り出した。


コナンくんと蘭ちゃんが急に飛び降りたのにビックリしたが、同じように飛び降りた時にわかった。


着地したのはアトラクションのゴムボート。





コナン「息を目一杯吸って!!早く!!」




展開が早すぎてついていけない!!


でも、死にたくはないし、アワアワしながらも言われたとおりにすればコナンくんがやろうとしていることを察した透さんが私を抱えて川に飛び込む。

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蒼桜 - いつも楽しく拝見しております。 前のシリーズでも【即視感】と表記されてますが【既視感】ではないでしょうか?少し気になったのでコメントさせていただきました。これからも更新頑張って下さい。楽しみに待ってます!! 長文失礼しましたm(_ _)m (2019年9月1日 14時) (レス) id: d562e64b61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2019年8月25日 16時

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