traveler12 ページ12
もしかして何か引っかかることでもあったんだろうか……。
むやみやたらに刺激するのも良くないと思うので、私はそんな蘭ちゃんを横目に見ながら、園子嬢から貰ったコーラを飲んだ。
高木｢毛利さん、ちょっとトイレ行ってきます。｣
高木刑事がそう言って私達から離れた。
その時、なんの前触れもなく近くで風船を配っていた着ぐるみが蘭ちゃんに近づいた。
私が動こうとしたのだが、それよりも先に響いた”蘭さん、危ない！！”という光彦くんの大声。
その声に着ぐるみはびっくりしたのか、慌てて逃げ出した。
そんな行動見せたら光彦くん達が見逃すはずもなく、”待てー！！”と追いかけていく。
阿笠博士の静止の声も聞かずに。
そして、そんな少年探偵団が取り出したのは何やら物騒なものばかり。
とはいえ、なんだかんだ法に触れるようなものじゃないのが小学生らしい。
まずは光彦くんのブーメラン。
彼が投げたブーメランは着ぐるみに当たらなかったのだが、近くにいた人の手にあたり、その人は驚いて持っていたカバンを落とした。
着ぐるみはその落ちたカバンに足をひっかけ、まさかの頭から転ぶ。
立ち上がる前に元太くんが”唐辛子入り水鉄砲！くらえ！！”と言って、着ぐるみの顔面目がけて発射。
出てきた水か赤かったのに私は驚きを隠せなかったよwwww
そんな攻撃をダイレクトに食らった着ぐるみはその場で大いにむせる。
その隙にこっそり近づいた歩美ちゃんが足に手錠をかけて動けないようにしていた。
まぁ、最後の歩美ちゃんのがなくてもあの着ぐるみは動けなかっただろうけどね(汗)。
後から近づいて来た小五郎さんが着ぐるみの頭を取れば、どうやらその人物は警察が探していた人だったらしく、なんとご丁寧にナイフを所持していた。
そうなったらもはや決定打。
高木刑事によりその人物に手錠がはめられた。
そして、大喜びする子供達。
なんというか……無垢な子供って怖ぇぇぇぇぇ。
容赦ないって言うか、えげつないって言うか……。
時々平気な顔して、大人が思いつかないようなエグいこと平然とやり遂げるよね。
まぁ、そんな奇行が今回勝利を待たらしたんだろうけど、あの攻撃の数々を見て、ちょっと着ぐるみの人に同情したよね……。
見てよあの人、未だにむせてるし、顔真っ赤だよ？
高木刑事と小五郎さんはどうやらあの人を連行するためにここを離れるようだ。
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蒼桜 - いつも楽しく拝見しております。 前のシリーズでも【即視感】と表記されてますが【既視感】ではないでしょうか？少し気になったのでコメントさせていただきました。これからも更新頑張って下さい。楽しみに待ってます！！ 長文失礼しましたm(_ _)m (2019年9月1日 14時) (
レス) id: d562e64b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずポン酢
| 作成日時：2019年8月25日 16時
