君色traveler【Color 松田陣平】

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伊達｢おーおー。この世の終わりみたいな顔してんな。まぁ、そう心配するんな。お前のことだからバレないようにしてたんだろ？とはいえ、俺からしたらお前、結構分かりやすかったけどなwwww。多分、お前のその感情知ってるのは俺と、降谷と諸伏だけだ。｣





松田｢”だけ”じゃねぇよ……ほぼ全員じゃねぇか……。｣





伊達｢お前が1番不安視してる酔い潰れてるこの2人は気づいてねぇよ。｣





伊達、悪ぃけどそうじゃない……。



俺は現時点、そもそも気づかれていたことに割とショックを受けてる。



なんでかって？



隠し通せてると思ってたからだよ！！



それなのに、まさかの筒抜け！！



まぁ、伊達が言う通り当事者のAと1番知られたくない野郎萩原が気づいてないのは唯一の救いだけども、今までの俺の努力って一体なんだったわけ？





伊達｢まぁ、なんつーかあれだ、俺は応援してるぞ！！｣





伊達か歯を見せて”ニカッ”と笑ったが、俺はそれにはこたえられない。





松田｢…………応援してくれるのはありがてぇが、俺はこいつに言うつもりはねぇよ。｣





俺の返事に伊達が驚いた顔をする。





伊達｢なんだってそういう答えに……。｣





松田｢簡単だ。Aを困らせたくねぇんだよ。あと、単に俺に勇気がないだけだ。｣





伊達｢…………お前が弱音吐くなんて珍しいな。｣





松田｢どうやらAの事になると途端にポンコツになるらしい……最近気づいた。｣





伊達｢まぁ、そうなっちまうのは仕方ねぇんじゃねぇか？ココ最近危険なことに巻き込まれっぱなしだったしな。現に降谷と諸伏のセコムレベルが上がったわけだし。｣





伊達……あの2人の変化にはやっぱりお前も気づいてたか。



1歩間違えるとストーカーと勘違いされるところまで行ってることを……。



まだ、Aの許可無しにスマホにGPS仕込んでないたけマシだと思うけど、行き過ぎてるのは確かだ。





伊達｢俺は色々言ってはいるが、最後に決めるのはお前だ。お前が決めたことにとやかく言うつもりは無いが、これだけは約束しろ？Aのこと泣かすんじゃねぇぞ？｣





松田｢…………セコムが増えた。｣





伊達｢大事な妹なんだ、当たり前だろ。俺じゃなくて降谷とか諸伏でも多分同じこと言ってたぞ。｣





松田｢だろうな。俺も泣かせたいとは思ってねぇよ。肝に銘じとく。｣





それから伊達はベロベロの萩原を連れて帰って行った。

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