君色traveler【Color 松田陣平】

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それこそ片手で足りるくらいだ。



だから、いまいちAが酔った時どう対処していいのか分からなくなる。





萩原｢あー！！Aずるい！！陣平ちゃんは俺のマブダチだぞ！！例え相手がAでも陣平ちゃんは譲れない！！｣





『陣平さん独り占めダメ絶対！！』





何故か俺の取り合いが始まった。



頼むからやめてくれ！！



エグい取り合いするのはやめろ！！



俺は萩原のものでもなけりゃAのものでもねぇ！！



伊達も笑ってねぇで止めろ！！



特に隣にいるアホ野郎を！！



ツッコミ役がいないことに気づいた時にはもう遅く、とんだカオスワールドが今にも完成されそうになっていた。



このままここで飲み続けたら周りの人にも迷惑をかけそうな勢いだったので、仕方なくお勘定して早急に店を後にした。



だが、時計を見るとなんだかんだ3時間も滞在していた。



結構な時間飲んでたんたな……萩原が出来上がってもおかしくはないか……。





松田｢伊達、本当に大丈夫か？｣





伊達｢心配するな、足元はしっかりしてるし、まだ理性もある。ちゃんと責任もって送っとくから、お前もちゃんと送ってやれよ？｣





松田｢言われなくても……。｣





伊達｢あと、送り狼になるなよ？｣





松田｢うっせぇ！！ならねぇよ！！そもそも、なる理由もねぇだろ……。｣





伊達｢なる可能性なら十分にあるだろうが。お前、ベタ惚れなんだし。｣





松田｢………………ハァ？｣





いや、ちょっと待て、今なんつった？



ん？俺の聞き間違いか？



なんだか今、とんでもない爆弾を投げつけられた気がしたんだが？





伊達｢あ？違うのか？俺はてっきりお前はAに惚れてるんだと……。｣





松田｢伊達、少し黙れ！！｣





お前、何あっけからんとした顔で核爆弾落としてるんだよ！？



今この場に伊達と俺以外の人間いるの分かってるのか！？



いくら潰れてるとはいえ、聞かれたらやばい人間しか居ないのだが！？



つーか、本人いるし！！



今、絶賛おぶってるんだが！？



あと、なんで気づいた！？



いつから知ってた！？



絶対バレてないと思ってたのに！！





松田｢俺、お前にそんなこと一言も言ってないよな？そんな素振りも見せなかったはずなのに、なんで…………。｣

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