君色traveler【Color 松田陣平】

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そして、当たり前のように私の隣に潜り込んでくる。





松田｢A、もうちょっとこっち来い。｣





そう言って腕を伸ばしてくる。



吸い込まれるように近づけばナチュラルに腕枕ですよ。



何だこの人？



付き合った途端ベタベタに甘やかしてくれるのだが？



スリと陣平さんの胸元に擦り寄れば、腕枕してる方の手で頭を撫で、もう片方の腕は腰に回った。



包容力神か？



でも、ゼロ距離になった布団の中は死ぬ程心地よくて、陣平かんが撫でてくれる手がさらに追い打ちをかけてくる。





『陣平さん……もう寝る……。』





松田｢寝ろ。むしろ、そうしてるんだから寝てもらわないと困る。｣





『そっか……陣平さん……おやすみ。』





松田｢あぁ、おやすみ。｣ﾁｭｯ





額にキスされたのを最後に本当に落ちた。







*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*

『いらっしゃいませー！！』





萩原｢A、今日も元気だね！！｣





伊達｢いつもの頼む。｣

『はいはーい！！あ、そうだ！！今日、研二さんと航兄さんは私の奢りにするからお代は要りませんよ〜。』





萩原｢え！？なんで！？突然どういうこと？｣





伊達｢何となく予想はついてるけどなwwww｣





『2人のおかげで仲直りできた部分もあるからね！お礼ってことで。ね？陣平さんwwww』





昨日、めでたく仲直り出来た上に付き合うことになった私と陣平さん。



そうしたらもう陣平さんがカフェに来るのを拒む理由はなくなっわけで、前みたいに3人仲良く来てくれた。





萩原｢そういうことなら俺、遠慮しないよ〜。俺ら大したことしてないけどねwwww｣





伊達｢まぁ、何はともあれ仲直り出来てよかったな。Aに元気が戻ったら何も言うことはねぇ。｣





『航兄さんマジスパダリ……そういう所、ほんと好き♡陣平さんもいつも通りでいいのかな？』





松田｢あぁ……。｣





このお兄さん、ハッキリしませんねぇ〜。





『どうしたの？なぜにご機嫌ななめ？』





松田｢…………お前がそういう性格なのは知ってるし、俺達のこと大好きなのは分かるが、これからは、あまりそうやって簡単に”好き”とか言うなよ……。｣





『へ？』





萩原･伊達｢｢え？｣｣





視線を逸らし、ちょっと唇尖らせて拗ねた顔をしながらも、少し顔が赤い陣平さん。



え？何？



もしかしてヤキモチ妬いた？



私が安直に航兄さんに”好き”って言ったから妬いたの！？

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