君色traveler【Color 松田陣平】

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みんなに心配かけてしまったこともわかったし、零さんと景光さんには色々バレちゃったことだし、AA！！近いうちに最終決戦に向かおうと思います！！





ー公安組と会った日から数日後ー

まず先に進むには何をどう差し置いても、陣平さん本人と会えなきゃ意味が無い。



だけど、LINEは相変わらず返信なし。



ただ、既読はついてるから読んではいるんだろうな。



そして、陣平さんは中々会うことが出来ない多忙の警察官。



それでも1日に1回必ず会える時間があった。



お昼の時間に研二さん、航兄さんと一緒にお店に来てくれる時間だ。



でも、事件があってから陣平さんは、全く来なくなってしまった。



つまるところ八方塞がりで万事休す……。



最初は警視庁前で出待ちしてやろうかと思ってたんだけど、警視庁前でそんなことしてたら速攻職質案件だと気づき、秒で断念wwww



アレでもない、コレでもないと大して無い頭をウン10年ぶりにフル回転させてなんとか1つの答えを見つけ出した。



それは…………





『こういう形で使う為に持たせてくれたものじゃないと思うんだけど、仕方ない。』





まだこっちの世界に来て間もない時、運良く再会した警察学校組の陣平さんが私の一文無しの境遇を聞いて、ほぼ強制的ではあったが家に置いてくれることになった。



だけどその後、研二さんの素っ頓狂な提案により、居場所を移すことになり、その時に陣平さんの家の合鍵を返そうとしたら”いつでも来れるように持っとけ”と言われて私の手元にあり続けたこの鍵を使うことにしたのだ。



”陣平さんに会えないんだったら私の方からアポ無しで会いに行けばいいのでは？”という、はっきり言って終着点が見えてない見切り発車の作戦。



あまりにも使わなくて、持ってたこと忘れてたのは秘密だ。



そして、その鍵の出番がやっとやって来たと思ったらまさかのこんな使い方。



”悪く思わないでね、それもこれも全てをフルシカトする陣平さんがいけないんだから！！”と全ての責任を陣平さんに押し付けて、自分の行動を正当化させて、陣平さんの家に乗り込んだ。



もちろん家の主は仕事で家にはおらず、部屋は静まり返っている。



部屋に充満してる陣平さんのタバコの匂いに何だかとても懐かしい感じがした。



日にちはそんなに空いてないハズなのに、ああも徹底して会わなくなると感覚も鈍るもんなんだな……。

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